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カレンシーボードの経済学―香港にみるドル連動制の再考 (政策研究シリーズ)
 
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カレンシーボードの経済学―香港にみるドル連動制の再考 (政策研究シリーズ) [単行本]

白井 早由里
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

ブックレビュー社

アジア通貨危機後も一種の固定相場制をとる香港の経済,為替を分析
本書は,カレンシーボード制と香港の経済,為替などのマクロのファンダメンタルズとを関連づけながら,総合的に分析し解説を行った本である。カレンシーボード制は為替の固定相場制の一種で,自国通貨をある外国通貨と一定の為替レートで交換することを保証した制度。またカレンシーボード自体は,その制度を実施する金融当局を指す。同制度がうまく機能している国としては,米ドル連動性のカレンシーボード制を導入している香港が挙げられる。

1997年中旬に発生したアジア通貨危機の際,他のアジア諸国通貨と同様に香港ドルも投機攻撃の対象となった。しかしアジア諸国の多くが固定相場制を放棄し変動相場制に移行することを余儀なくされた一方,香港は度重なる投機攻撃にもかかわらず,カレンシーボード制を存続させることが可能であった。この事実を著者は重視し,本書における分析に着手したものと思われる。

本書は,次の2点を明らかにすることが目的である。

第1に,カレンシーボード制がどのような特徴と仕組みをもち,一般的な固定相場制とどのように異なるかを解説し理解を促進させること。カレンシーボード制に対する関心は世界的に高まっているが,一方で同制度は必ずしも正しく認識されておらず,誤った理解にもとづく議論がしばしばみられると,著者は指摘する。

第2に,香港のカレンシーボード制が長期的に持続可能であるかを検討すること。香港は現在,次の2つの選択に直面しているというのが著者の主張だ。1つは現在の香港の為替制度が既に正統なカレンシーボード制から大きくかい離しており,そのためカレンシーボード制から完全撤退すること。もう1つは引き続きカレンシーボード制を維持すること。ただしこの場合には,同制度の信任をさらに高める方法を考える必要があると指摘する。

国際通貨に関する経済政策の研究,および香港経済の分析をする上で,本書に書かれている知識は役に立つことであろう。 (中央三井アセットマネジメント運用第一部次長 渡辺 幹夫)
(Copyright©2000 ブックレビュー社.All rights reserved.)

内容(「BOOK」データベースより)

本書は2部構成。第1部では、カレンシーボード制のしくみを理解することを目的とする。正統なカレンシーボード制の特徴としくみの紹介。香港、アルゼンチン、ブルガリア、エストニア、リトアニアなどが採用しているカレンシーボード制の共通点と相違点の分析。香港の為替制度の考察といったところがその中身。第2部は香港のマクロ経済パフォーマンスと貿易構造の分析。香港ドルの為替レートが均衡水準から乖離しているのか否かというミスアライメントについての検討を研究する。

内容(「MARC」データベースより)

カレンシーボード制と呼ばれる一種の固定相場制が、どのような特徴としくみを持っているのか、一般的な固定相場制とどのように性質が異なるのかについて分析し、同制度についての理解の促進をはかる。〈ソフトカバー〉
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