委員長の井上さんから「義理じゃないけど、チョコいる?」といわれ、バレンタインデーに渡されたチョコの意味に悩む普通の少年・主人公の神田道弘。
ある日、学校からの帰り道でスーツ姿の美女と和服の少女という奇妙な二人組に出会う。
祓い師・門倉淑乃、使い魔・小夜と名乗る二人組にとまどう弘道は、怨霊退治の手伝いを強要される。
個人的にこの作品の見所の一つだと感じる、「弘道と井上さんとの距離感」がある。
この作品は女性の作家さんだからか、男性の作家にあるような過剰なサービスシーンのような展開はないが、逆にそれがプラスなのか自然で初々しい二人の距離感は、昨今のライトノベルの中では新鮮だった。
小夜は外見どおりのいいキャラだったが、無意味な暴力に訴える淑乃の強引さが受け入れにくかった。
それでも成長した弘道に譲歩するような姿勢をみせたのは、淑乃の違う面がみれたようで彼女の見方も変わりましたが。
弘道と井上さんとの関係だったり、謎めいたトキの今後といい、次なる淑乃と小夜との怨霊退治に、初村唯の兄以外への好意の行方など、今後に期待のもてる内容に仕上がっていると感じる。
私としては人に薦められる作品なのだが、万人向けかと聞かれると答えに困るかもしれない。
この作品、井上さんのキャラが受け入れられないと、ただの普通以下の退魔モノに成り下がる気がする。