☆フランチェスコ・ロージ監督は、ルキノ・ヴィスコンティの門下生であり、監督デビュー作の『挑戦』を筆頭に、『真実の瞬間』、『イタリア式奇跡』、『ローマに散る』、『黒い砂漠』、『総進撃』『エボリ』、『遥かなる帰郷』等を手掛けたイタリア映画界の太巨匠だが、その存在は意外に母国でしか知られていない。そういう意味では、大変、珍しい映画監督であるというのは、他のレビュー(欄)で書きましたが、フランチェスコ・ロージ監督というお方はそれに値する伝説の大物だと思う。当然、ビデオはおろか、DVD商品化された作品も相当少ない。その偉大な監督の作品がやっとDVD化される!。これはまさに発売&販売元である、紀伊国屋書店様のお手柄に尽きる。映画ファンとして心から深く感謝したい。ありがとうございます。感慨無量!。これで他のフランチェスコ・ロージ監督作品のDVD化も大いに期待できそうです(嬉し涙)。※有名な〈ビゼー〉の歌劇、【カルメン】の完全映画版で、配役はカルメンを(ジュリア・ミゲネス・ジョンソン)、ドン・ホセを(プラッド・ドミンゴ)、ミカエラ(フェイス・エシャム)、エスカミーリォ(ルッジェロ・ライモンディ)等が演じている。素晴らしい名曲の数々はもちろん、迫力たっぷりの伝統的な闘牛シーン、ロケーションである、スペイン=(アンダルシア)の魅力的な自然描写と貴重な風物も興味深い。由緒ある、ジプシーの喜怒哀楽を的確に生かした緻密な趣向がオペラ本来の楽しさと醍醐味を存分に堪能できる役割を見事に果たしている。無論、優雅にして、凛とした雰囲気を醸し出している。妖艶で華麗なフラメンコの振り付けを担当したのはアントニオ・ガデス。フランチェスコ・ロージ監督らしい円熟味と完璧主義を兼ね備えたリアル&丁寧な演出がこの作品に荘厳さを与えている。豪華にして独自性を漂わしている、研ぎ澄まされた構成にも感心させられた。カルメン映画の歴史に残る、最高傑作であり、大感激の大名作でございます!☆。