ジブリに関わる作詞が特に知られている覚和歌子さんですが、自身でも歌を歌います。覚さんは安らぎの澄んだ歌声を持つ、歌い手さんでもあるのです。
前作から5年半、今度待望のセカンドアルバム「カルミン」を発表されました。1st「青空1号」当時、ライブのたびに披露されていた新曲を中心にその後のプロジェクトテーマ曲のセルフカバーも収録した12曲入り。自作詩朗読のCDと豪華2枚組です。
1st「青空1号」は、ピアノとの和声が骨太な美味メロの詰まった上品な味わいのある名盤でしたが、2nd「カルミン」はその先きにある。ちょっと大人なサウンドで、オルタナティブの名盤。プロデューサーのムーンライダーズ岡田徹さん、盟友の丸尾めぐみさん、旧友の鶴来正基さんの強靭な作曲&編曲陣が脇を固め、言葉にメロディに守備範囲がひろく、めくるめく「覚 和歌子の音楽ワールド」が展開しています。
覚さんの真骨頂ともいえる歌唱が聴けるのはやっぱり空を仰ぎみるような、たっぷりとしたメロディ。アイリッシュトラッドとの相性が抜群の「銀河」。コーラスワークも秀逸な「星つむぎの歌」。凛とした美メロの名曲「夕焼けは星空のはじまり」。この歌がアルバム代表曲で、谷川俊太郎さんと共同監督をした写真映画「ヤーチャイカ」の主題歌セルフカバー。
「星つむぎの歌」は、特別な物語をすでに持つ歌です。のべ2千人以上が作詞に関わり、平原綾香さんが歌い、絵本にもなり、NHK合唱コンクールでも使用され、スペースシャトルに乗り込む土井さんの目覚ましアラームとして、大気圏外でも流れました。
宇宙といえば、展望台を舞台にした原作&監督「ヤーチャイカ」、JAXAの企画仕事も多々受けもち、出身中学が同じ宇宙飛行士の山崎直子さんとの交流など、覚さんの活動には、近年、宇宙にまつわる話題が持ち切り。
大きなスケールを扱う覚さんの歌は、身も心も解き放ち至極癒されます。