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テーマは魂の救いです。
激情も異常も蒼い色彩の中,野ばらちゃんの世界の静謐にひたれます。
少々展開が唐突で,本編ラストが落ち着かなかったので☆が少し欠けていますが,いいお話です。
巻末のもう一つのカルプス・アルピスでは,落涙のご覚悟を。
実際、全ての疑問はあとがきを読んで解決しました。あとがきを読んだあとまた読み返したら、きっと違った印象を受けると思います。
なんで、田仲容子さんの絵が挿絵としてあるのか?どういうものを基として描いてるのか。
納得した時にまた野ばら先生の偉大さを思い知りました。
途中まではあまり進まず、理解も出来ず読んでたけど、中盤からざっと引き込まれるようにすごいスピードで読み進められました。
説明が不足しがちではあったけど、だからこそ静かで澄んだ雰囲気が出てたし、心に残る素敵なセリフ達。
小説と言うより詩集に近い雰囲気を持ってる作品だと思いました。
田仲容子さんの絵によく合う透明で、深い蒼を秘めた物語。頭の中に田仲容子さんの絵を思い浮かべながら読むと、素敵な空間に引き込まれる。そんな作品。
記憶がない、けれど美しく泳ぐ女性
それをみている、プールの監視人
それだけで物語は始まることができる。
記憶がある、けれど無気力で
記憶がない、それだけに希薄で
それだけに何かを求める。二人(?)の話
最後まで最後をよませない構成は
非常に唐突ではあるが面白いもの
ひとつの話をめぐるひとつのドラマ
個人的に後書きの裏話的な部分がとても好きです。
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