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カルトとスピリチュアリティ―現代日本における「救い」と「癒し」のゆくえ (叢書・現代社会のフロンティア)
 
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カルトとスピリチュアリティ―現代日本における「救い」と「癒し」のゆくえ (叢書・現代社会のフロンティア) [単行本]

櫻井 義秀
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 3,675 通常配送無料 詳細
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合計価格: ¥ 5,670

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

カルトはその実践においても認識においても、これまでの宗教概念とは異なるものとしてとらえる必要がある。他方、スピリチュアリティは従来の制度や組織、固定化した崇拝対象といった信仰概念ではとらえられない現代人の心的態度を示す。現代的宗教のすがたとも呼びうるこのふたつの現象と正面から向き合った、カルト/スピリチュアリティ研究の到達点。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

櫻井 義秀
1961年山形県生まれ。1987年北海道大学大学院文学研究科行動科学専攻博士後期課程中途退学。現在、北海道大学大学院文学研究科教授、博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 299ページ
  • 出版社: ミネルヴァ書房 (2009/01)
  • ISBN-10: 4623052494
  • ISBN-13: 978-4623052493
  • 発売日: 2009/01
  • 商品の寸法: 19.2 x 13 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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By ソコツ トップ100レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
現代宗教のリアルな姿を論じる上での2大キーワードともいうべき、「カルト」と「スピリチュアリティ」。一方は、一般社会のモラルとの摩擦を引き起こしときに犯罪に走るラディカルな宗教形態であり、一方は、宗教的でありながらも宗教を超えた精神世界へと人々を導こうとする、魅惑的な文化現象である。この両者に関して、数人の論者ができるだけ実態を踏まえた上で批判的な考察を行っている論集である。
カルトに関しては、特に脱会信者への調査研究からその問題性を指摘したものが主である。といっても、カルトの宗教としての欠陥や学生・若者への姑息な勧誘に極めて懐疑的な論者もいれば、逆に反カルト運動や脱会カウンセリングが持ってしまう世俗社会の側の暴力性に一定の距離を置こうとする論者もおり、一冊の本としての姿勢は明確ではない。
スピリチュアリティの方はどうかというと、その脱教団的な力学に可能性を見出す者、現代社会における被害者意識の高まりとスピリチュアル文化の興隆に近似性を読み取る者、スピリチュアル・ブームの問題性をまとめ、特にその背景としての格差社会の存在に照らし合わせてこのブームの現況に警鐘を鳴らす者など様々であり、論点はさらに拡散している。
こうした論者ごとの多様なスタンスは、複雑な問題を抱えた事象を複雑なままに分析する、という意味でもよいことなのだろうが、しかしこの著書を通読する上ではやや煩雑な感じが正直した。個人的な感想を言えば、カルト論の方が研究もしっかりしており問題意識もアクチュアルでおもしろく、また本書では「カルト」と「スピリチュアリティ」とが必ずしも相関的に議論されているわけではないので(編者の櫻井氏にはその意志はむろん見られるのだが)、純粋に現代カルト論の共著として編んだ方が、出来がよくなっていたのではないかと思った。
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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 本書の問題意識には基本的に共感します。現代日本社会における「救いと癒し」に対する批判的視点の大切さについては、その通りでしょう。特にカルト論には優れた論考も多い。オウム以降十数年が経過しても、カルト問題は決して終わっていない、というメッセージは意義深いものです。
 共著論文集には珍しく、執筆者同士の立場のすりあわせも行なったようですが、それだけに編著者の櫻井氏による総説のレベルが低いのが残念。まず「スピリチュアリティ」の概念規定を自覚的に行っておらず、考察対象がとめどなく拡大したり、シフトしたりしています(土屋氏の「当事者性」の観点からのスピリチュアリティ概念考察は優れた論考だが)。たとえば「世界に一つだけの花」にスピリチュアリティを読み込むのなら、相応の緻密な概念規定を踏まえての話でしょう。
 「スピリチュアリティ」概念が日本で普及する転機となったWHOの「健康」定義改正案に何も触れていなかったり、昨今の江原らによるスピリチュアル・ブームをろくに反省も加えないでスピリチュアリティの一部―というより、典型―として扱ったりするのは、宗教社会学者の議論としては、はっきり言って失格の部類に属します。これが「スピリチュアリティの特定の、否定的な形態」に対する批判なのか、スピリチュアリティの潮流そのものに対する批判なのかも判然としない。
 新自由主義・格差社会化などの社会背景とスピリチュアル・ブームとの相関、因果関係については推測による補完が多すぎ、検証を要する仮説として提示すべきところを、断定的に語っている論調が目立ちます。平板な人間観も含めて、カルト、スピリチュアリティへの批判的視点を強調するあまり、自身の立場への批判的反省が逆に欠けているようです。問題意識は良いものの、学術的な考察としてはほとんど卒業論文レベルといっていいでしょう。個々の論考には星五つをつけたいものも多いだけに、総説の問題点がいやでも目立ちました。
 カルトとスピリチュアリティ―この問題に向き合う視座を築くのは、決して容易ではない。それを感じさせられもします。
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By kn
形式:単行本
あまりカルトやスピリテュアルに関する前知識もなく読みました。
本書の内容はカルトの内容が大半を占めていました。カルト団体からの被害など具体例を用いながらカルトに関する現代人の接し方が語られています。
カルト団体の信者獲得のアプローチの方法の考察がなされており、被害者となる人の傾向として「救い」を求めている状態にある人がターゲットになりやすいと書かれていました。現代社会における現代人の「救い」をカルトに求めることがあるというのは納得できました。

一方でスピリテュアルで、すぴこん(スピチュアルコンペティション)というイベントの簡単な解説が書かれている部分が、参加者や内容が詳しくも筆者の視点から感じたことが書かれており面白く感じました。主な参加者である女性たちがブームの一つとしてファッション感覚で利用しているという面も大いに影響していると思われる。スピリテュアルと宗教という境目は曖昧なところもあり、人生における「救い」「癒し」を求める場として利用している点は共通しているのでしょう。
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