アンドロメダ星雲への気の遠くなるような険しい道程に希望を失わずに挑み続ける人類の姿を描く大長編SFスペース・オペラ宇宙英雄ローダン・シリーズ第125巻。本巻の執筆者は大ベテランの両雄マールとシェールです。散弾転送星系に進出したテラナーは散弾転送機を入手し、巨大なアステロイド・カリフの地下に基地を築きます。
『カリフ攻防戦』クルト・マール著:人類はカリフの地下に500人のエンジニアを送り込み転送機調整装置の調査を開始したが、転送機を自在に操る謎のエネルギー生物が出没し調査は妨害され捗らない。やがて、宇宙から強敵マークスの艦隊が大挙して襲来する。『第六紀元』K.H.シェール著:時に2404年1月、ローダンとアトランは第二銀河への好機到来と判断し、ここに人類史の第六紀元が始まった。ウルトラ戦艦《クレスト3》は発進し、最初に遭遇したのが巨大な移動宇宙港で宇宙のサーカスとも呼べる修理ステーションKA大サービスであった。
KA大サービスの主催者はパドラー族のカラクで、大宇宙の流れ者・優秀な科学技術者です。彼は構造ランナーと呼ばれ、有機体の分子構造を勝手に解消し、どんな壁でも通り抜ける能力を持っています。最初に会ったテラナーを島の王たちに隷属するヒューマノイド種族と勘違いしたカラクは罠に掛けますが、後に誤解を解いて同盟を結びます。故松谷健二氏のあとがきは、久々に山の話です。6月の初めとはいえ残雪の多い年に木曾駒ケ岳で遭遇された出来事。奥様とともに山頂から木曾福島へ下る道程でピッケル・アイゼンの装備を用意せずに来て、冷や汗をかく危ない経験をされ何とか無事に乗り切られましたが、残雪を見くびってはいけないなと大いに反省されています。