アメリカで発売されたインペリアル・エディション(3枚組)からの移植。
日本版は特典ディスクが1枚多いが、米盤の2枚目に収録されている特典映像を、
別ディスクに独立させているためだ。
ペントハウスペット、ロリ・ワーグナーの07年収録のインタビュー映像を始め、
米盤にあった幾つかの貴重な特典映像類がカットされてしまったが、代わりに日本盤独自の
未公開映像集が収録されている(とはいえ特典映像のトータルタイムでは日本盤が少ない)。
ローマ皇帝だったカリギュラの暴君ぶりを描いたドラマ部分は面白く、よく出来ている。
のちにペントハウス社のオーナー、B・グッチョーネが編集権を握って付け足した
ハードコア描写のためにイマひとつ評価されてない感が強い。
豪華な美術セットや衣装など見るべきものは多い。が、コメンタリーでM・マクダウェルが
語っているように、出演者にとってはキャリアの足しにはならず、むしろデメリットを
与えた作品のようだ。
監督のディント・ブラスが当時を回顧するロングインタビューは大変興味深く、
舞台裏を捉えたメイキングやスチール集、主演俳優のオーディオ・コメンタリーと
併せて見ると、この映画がいかに多くのトラブルの果てに完成し、関係者から
どう見られているかが感じられる。問題作ではあるが大変なエネルギーに満ちた映画だ。