本書の長所は、金魚の品種が多く紹介されており、新しいものではミューズや彩錦まで載っている。また、金魚の産地訪問記なども載っており興味深い。金魚の入手方法、金魚選びの知られざるテクニック(これは面白い)、タタキ池作りの方法なども紹介されている。特に繁殖はかなり綿密に手順を記載している。病気の対処法も、実はとてもしっかりした内容。
ただ、難点を述べれば、価格の割にそれほどページ数が沢山あるわけではない。本屋で見かけた金魚の飼育書の中には、珍しい金魚である「穂竜」が載っていた書籍もあり、その書籍はページ数も多く、水槽のセッティング例が多く紹介されていたり飼育についても色々述べられていた。この本の産地訪問記はかなり高評価できるが、せめて水槽や舟、タタキ池のセッティング例などを紹介してあと何ページか増やすことは出来たのではないか?読者も物珍しい他人の水槽を見たいと思っているはずである。