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カラヤンはなぜ目を閉じるのか―精神科医から診た“自己愛”
 
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カラヤンはなぜ目を閉じるのか―精神科医から診た“自己愛” [単行本]

中広 全延
5つ星のうち 3.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

あなたの隣りにもいる、カラヤンが。「自分が特別であり、独特だと信じている」「過剰な賞賛を求める」「しばしば他人に嫉妬する」2008年=カラヤン生誕100年にあえて問う、超異色・音楽+医学エッセイ。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

中広 全延
1958年、大阪生まれ。大阪大学医学部卒業、医学博士。専攻は精神医学。現在、夙川学院短期大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 201ページ
  • 出版社: 新潮社 (2008/03)
  • ISBN-10: 4103067314
  • ISBN-13: 978-4103067313
  • 発売日: 2008/03
  • 商品の寸法: 19.4 x 13.8 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 308,979位 (本のベストセラーを見る)
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20 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 至高の豚 トップ1000レビュアー
形式:単行本
精神科医がカラヤンの各種伝記や逸話を通じ、カラヤンの精神の奥にある自己愛を分析する。
というと、なんだかすごい本のように聞こえるが、奇書ではあるが良書とは思えない。

筆者は以下の9項目を示しカラヤンの自己愛的な障害を論じる。

1)自己の重要性に関する誇大な感覚。
2)限りない成功、権力、才気、美しさ、あるいは理想的な愛の空想にとらわれている。
3)自分が特別であり、独特であり、他の特別なまたは地位の高い人達にしか
  理解されない、または関係があるべきだ。と信じている。
4)過剰な賞賛を求める。
5)特権意識、つまり、特別有利な取り計らい、または自分の期待に自動的に従うことを
  理由なく期待する。
6)対人関係で相手を不当に利用する。つまり、自分自身の目的を達成するために他人を
  不当に利用する。
7)共感の欠如。他人の気持ちおよび欲求を認識しようとしない。またはそれに気づこうと
  しない。
8)しばしば他人に嫉妬する、または他人が自分に嫉妬していると思い込む。
9)尊大で傲慢な行動、または態度。

以上について、カラヤンの逸話を一つ一つ検証し、異常ではあるが、社会生活上は破綻して
いないため、障害とはいえないが「自己愛的人格を持つ人」と判定する。

しかし、一体、この本で展開される論理と結論のショボさは何なのであろうか。
このような例など、芸術家の世界ではゴマンとあるではないか。
カラヤンの生誕100年にちなんで作られた本だとしたら、何という奇妙な贈物であろうか。

「ハンマーを持つ人にはすべてがクギに見える」という格言がある。
この精神科医にはすべての人が、患者に見えるのだろう。

カラヤンの芸術について、さらに深く知りたい。芸術の心理的側面を考えたい。
そういういずれの人達に対しても、あまりお勧めはできない。
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12 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
創造と自己愛 2008/5/11
形式:単行本
目を閉じるカラヤン、というポピュラーな話でキャッチして、答えは単なるナルシシズムかと思いきやそうではなかった。自在に視点を変えながら精神科医としての職業的な話しも加えつつ奥深くに引き込んでいく展開のし方はみごとだった。フルトヴェングラーとカラヤンの音楽的な質の対比自体は多くの人に共有されていると思われるが、カラヤンの音楽の背景はこの本によってよく理解できた。この本ではカラヤンは概ねヒールであろうが、芸術家としての葛藤という点では同情すべき所も多いと思う。創造する人にたぶん不可避と思われる自己愛について考えようとする時にこの本はとても示唆に富んでいる。結論を一つにしぼるというより開放系のまま終わっているところも、各個人のいろいろな読み取りを可能にしておりこの本に大きな魅力を与えている。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
この本はさも新発見のようなテイストで見せているが、だから何なのかというだけである。
むしろここに提示されていることは、この医学博士がカラヤンのカリスマ性に頼って稼ごうとしたということぐらいである。
こうした本を売り出せるのも彼が病気でしかもスターだったおかげである。
それだけの話である。
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