「カラマーゾフ、コミック化していたのか」と驚き 購入しました。
普通に漫画として、上手いなと感じました。
一話目は原作つきとは思えないほどに消化して描かれており、
一本の読み切りとしても通用すると思いましたし、
特に第五話のスメルジャコフの話などは、素晴らしい。
これほどスメルジャコフを丁寧に描いた作品は
他に例が無いのではないでしょうか。
他の視覚化作品に比べると
深いところまで描かれている作品だと思います。
原作未読の方と感覚を共有することはできませんが、
私としては あの難解で重い作品を
よくここまで わかりやすく少ないネームにまとめてみせたな、と
瞠目させられました。
何より作者のキャラクターへの愛がつまっているというのを
一番に感じました。
これは本当に「カラマーゾフの兄弟」を愛している人にしか出来ません。
及川由美さんは本作品がデビュー作なのですね。
好きな小説だけに辛い思いもしたことだろうと思いますが、
その度胸に拍手を贈りたいです。
まだ一巻ですが、及川版カラマーゾフは個人的に期待大です。