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カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫)
 
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カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫) [文庫]

ドストエフスキー , 原 卓也
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (43件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

父親殺しの嫌疑をかけられたドミートリイの裁判がはじまる。公判の進展をつうじて、ロシア社会の現実が明らかにされてゆくとともに、イワンの暗躍と、私生児スメルジャコフの登場によって、事件は意外な方向に発展し、緊迫のうちに結末を迎える。ドストエフスキーの没する直前まで書き続けられた本書は、有名な「大審問官」の章をはじめ、著者の世界観を集大成した巨編である。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ドストエフスキー
1821‐1881。19世紀ロシア文学を代表する世界的巨匠。父はモスクワの慈善病院の医師。1846年の処女作『貧しき人びと』が絶賛を受けるが、’48年、空想的社会主義に関係して逮捕され、シベリアに流刑。この時持病の癲癇が悪化した。出獄すると『死の家の記録』等で復帰。’61年の農奴解放前後の過渡的矛盾の只中にあって、鋭い直観で時代状況の本質を捉え、『地下室の手記』を皮切りに『罪と罰』『白痴』『悪霊』『未成年』『カラマーゾフの兄弟』等、「現代の予言書」とまでよばれた文学を創造した

原 卓也
1930年東京生れ。東京外国語大学ロシア語科卒。同大教授、学長を歴任。トルストイ、チェホフ、ドストエフスキー等の翻訳多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 680ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1978/07)
  • 言語 日本語, ロシア語
  • ISBN-10: 4102010122
  • ISBN-13: 978-4102010129
  • 発売日: 1978/07
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (43件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
三度目の正直で世界最高峰と呼ばれるヤマ?の登頂に成功しました(笑)
上巻で幾度も無理なのか?と挫折しそうになりましたが中巻のあの事件以降、俄然読むペースが速くなり下巻はあっという間に読み終わりました。
下巻の裁判シーンの描写が圧倒的な迫力です。読んでいるというより体感しているようでした。
ロシアの文豪の傑作というといかにも難解極まりない印象ですが、個人的には昼ドラのドロドロ愛憎劇風なところも感じられ面白かったです。
三兄弟のキャラも興味深い。野獣(笑)の長男、ツンデレ(笑)の次男、美男子で人間とは思えぬ(笑)出来過ぎの三男。野獣は石井慧(笑)ツンデレは福山雅治、三男はあまりにも浮世離れしてるのでCGって感じでそれぞれイメージキャラクターを思い浮かべながら読みました(笑)
上巻を読破出来れば、かなりの確率で下巻の最終頁に辿り着けると思います。酔狂にもこの小説を読破しよう!と思っている方、今読めなくても読みたいという意思を持ち続ける限りいつか読破出来る日は来ます!私でも読破出来たのですから。
最後にこちらにレビューを寄せた皆様に感謝。挫けそうな時に励みになりました。
このレビューは参考になりましたか?
7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
熱き魂の書物 2007/4/11
形式:文庫
ドストエフスキーの晩年における、彼の集大成とも呼ばれる作品。

この大作のテーマは、よく知られているように、「父親殺し」。
それを狭義の解釈で見た場合には、心理学的なエディプス・コンプレックスに行きつくのは必然ですが、それを広義の解釈に広めた場合には、キリスト教会の弱体化が進み、科学技術が促進されつつある、十九世紀ロシア社会に於ける「神殺し」という中心テーゼに行きつくように思います(「神なる父」とは、よく言います)。

ゾシマ長老も、実父フョードルに加え、或る意味アリョーシャにとって父(神)のような存在であるかとは思うのですが、そのゾシマ(神)の死の際の悪臭の表現にも、聖なるものが腐敗していくロシアの当時の現状というものが透かして感じ取られた気がします。アリョーシャはその後古い僧院から抜け出し、星々との交感を得ますが、我々もこの神の死滅、それによる物質主義への傾倒という文明の腐敗・悪臭から逃げ出さずに、一歩一歩自らの足で何某かの聖なるものを追い求めるしかないのでしょう。

この作品の要であり、最大の見せ場でもあろう、イワンによる「大審問官」からは、妄想とはいえ、スケールの大きさと共に、ドストエフスキーの、当時とそれから先の社会の在り様への深刻な問題意識が、浮かび上がっているように思います。

最後のほうの場面で、ミーチャが、「アリョーシャ!俺はもう今から、あのアメリカなんて国を憎んでるんだ。」と言い、ロシアを賛美しますが、こういった箇所からも、一時代先、即ち二十世紀及び二十一世紀の世界の在り様を、ドストエフスキーは既に予感していたのではないか、と思われます。社会主義的理想国家を切願するドストエフスキーにとっては、現在のグローヴァルな資本主義体制を建設したアメリカという国家は、忌み嫌うものであるに違いありません。故に、正に現代の問題として、現代の予言書として、我々は本書を読むことが出来るでしょう。

一読した段階では、正直、以上のような大雑把な書評しか出来ない状態なのですが、ゾシマ、アリョーシャといった「聖」と、フョードルやドミートリイといった「俗」なるものの描き分けが素晴らしく、これからの人生において、必ずや再読して、味わいを何倍も深めていきたいと思わせる、熱き魂の書物です(でも、冗長的な表現が含まれている感は、どうしても否めないかな)。深い思想と破天荒なストーリー展開が魅力の本書ですが、第二部が書かれず終いなのが、何より悲しいですね。

それと、翻訳の問題ですが、現在『カラマーゾフの兄弟』再ブームとして、光文社の亀山訳の『カラマーゾフの兄弟』が爆発的に売れていますが、個人的にはこの新潮社の原訳の方が、迫力と情熱に満ちたドストエフスキーの文章をより良く再現出来ているに違いないと思い、お勧めです。ドストエフスキーに「読み易さ」を求めるのは、何より筋違いではないでしょうか。ドストエフスキーには何よりもエネルギーをこそ読者は求むるのではないでしょうか。ブログを読ませていただく限り、亀山氏は普段からあのような平明な文章を書いているようですが、どうもドストエフスキーと同化し得ているとは言い難い気がするのは私だけでしょうか。岩波の訳は読んでいないので何とも言えませんが。
このレビューは参考になりましたか?
16 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
登場人物たちが、こんなに人間的に描かれているなんて思いませんでした。
読む前は、もっとずっと哲学的、高尚深遠な感じで描かれているのだと
ばかり、思っていたから。

ドミートリイ(ミーチャ)、イワン、アリョーシャのカラマーゾフ三兄弟を
始めとする本書の登場人物たち。メダルの表と裏のように、高潔さと低俗さの

両面を併せ持つ彼ら登場人物たちが、歓喜したかと思えば絶望し、この世の
終わりかという位おいおい泣き、鬱憤をぶちまけ、わめく姿に仰天しました。
そして、そんなどうしようもなく矛盾した存在である人間をまるごと受け入れ、
慈愛に満ちた眼差しを彼らに注ぎ、描き出していく作者の筆致に胸が震えました。

上巻、アリョーシャと二等大尉スネギリョフ(イリューシャの父)が、
道を歩きながら対話する場面。
中巻、敬愛するゾシマ長老の死に接したアリョーシャが、長老の幻に出会い、
大地を抱きしめる場面。
下巻、病床のイリューシャを少年たちが見舞う場面。
そうした個々のエピソード的シーンが鮮やかだったこと、印象深かったことも
忘れられません。

しかし何と言っても、本書で最高の読みごたえを感じたのは、下巻、
大詰めの「誤審」の章。父親殺しの嫌疑をかけられたドミートリイ
(ミーチャ)の裁判の章。
前半の検事論告と、後半の弁論の息詰まる攻防戦。
とりわけ、被告の行動に鋭い心理分析を加えていく検事論告が見事。
ミステリのとびっきり面白い法廷シーンを読むような迫力があり、

手に汗握りながら夢中で頁をめくっていきました。

1878年から書き始められ、1880年に完成したドストエフスキー渾身の大作
『カラマーゾフの兄弟』。今読んでもちっとも古さを感じさせません。
キリスト教の神と悪魔の問題など、分かりづらいところもありましたが、
苦しみ、悩む人間たちが実に生き生きと描き出されていたところ、
本当に素晴らしかった。

ベートーヴェンの第九が今も多くの人の胸を打つように、これは
人類の財産とも言うべき作品。
生きてるうちに読むことができて良かった!

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最近のカスタマーレビュー
圧巻の下巻!!
スメルジャコフとのイワンの対決、そしてイワンの発狂、
何よりもミーチャの公判……

興趣がつきません。... 続きを読む
投稿日: 12日前 投稿者: たつなり
感動のクライマックス!
アリョーシャと子供達の会話が素晴らしい!
未来を託す人々の友情に乾杯! 続きを読む
投稿日: 16日前 投稿者: マイヤ
美しい…それ以上の感想は難しい
数多の批評家に大絶賛されている名作なので批評家気取りな文章はしたくないしだいいち出来ません。 素直な感想... 続きを読む
投稿日: 9か月前 投稿者: かき氷
へきえきしそうな細かすぎる描写を我慢して読むと・・・
時間にまかせてドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』を読んだ。

長い・・・ とにかく長いです。... 続きを読む
投稿日: 10か月前 投稿者: taktaktak29
これは面白い!
強欲で好色下品な父、フョードル・カラマーゾフ。放埒で堕落した生活から抜けられない直情型の長男ドミートリィ。大学出の秀才、合理主義者、無神論者を気取っている次男イワ... 続きを読む
投稿日: 18か月前 投稿者: BooxJPN
総合小説
父親殺しの嫌疑をかけられた長兄の裁判が始まる。公判が進むにつれて、事件は意外な方向へと発展し、終焉を迎える。... 続きを読む
投稿日: 2010/4/23 投稿者: h
やっと読み終わりました。
去年購入したものの、上まで読んで、その後忙しくなり、また上を読み直し、また忙しくなりと、... 続きを読む
投稿日: 2010/4/2 投稿者: ねこ大好き
言葉が出ないほどの迫力と感動
高校生の私でも、最後までグイグイと読み終えることが出来ました。特に中巻からは文字通り寝食を忘れて読みました。私はクリスチャンなので、神と人というこの大きな永遠のテ... 続きを読む
投稿日: 2010/3/13 投稿者: saula
さすがは最高傑作
史上最高峰との文学と言われるほど名高い、ドストエフスキーの最晩年の作品である。... 続きを読む
投稿日: 2009/12/30 投稿者: KING王
読み終えた
... 続きを読む
投稿日: 2009/10/23 投稿者: 火曜日のねじまき鳥
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