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カラシニコフ I (朝日文庫)
 
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カラシニコフ I (朝日文庫) [文庫]

松本 仁一
5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

世界に2億丁ある非合法の銃の半数を占める「悪魔の銃」カラシニコフ(AK47)。開発者カラシニコフやシエラレオネの11歳の少女兵などへの取材を通し、崩壊する国家の現状や、そこに暮らす人々を描く。

内容(「BOOK」データベースより)

内戦やクーデターが起きるたびに登場する銃、カラシニコフ。開発者カラシニコフやシエラレオネの少女兵、ソマリアのガードマン、作家フォーサイスなどへの取材を通し、銃に翻弄される国家やひとびとを描く。朝日新聞特派員として数々の紛争取材に携わった著者による迫真のルポルタージュ。

登録情報

  • 文庫: 274ページ
  • 出版社: 朝日新聞出版 (2008/7/4)
  • ISBN-10: 4022615745
  • ISBN-13: 978-4022615749
  • 発売日: 2008/7/4
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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18 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 絶望とかすかな希望, 2009/2/4
レビュー対象商品: カラシニコフ I (朝日文庫) (文庫)
 この本は、友人に薦められて手に取りました。
 彼に言わせると、「アフリカの現状がいやというほどよくわかって、最初の三十ページで絶望的な気分になれる、ある意味素敵な本だよ」ということでした。
 彼の言うとおり、最初の三十ページどころかそれこそ十ページいかないうちに「生き地獄」をみせつけられ、暗澹たる気分になります。この暗澹たる気分がこの本の三分の二以上にわたって続くのですが、不思議とひきつけられ、読むのをやめられなくなります。
 ところが、彼の紹介には一つだけ間違いがありました。 本書の最後の最後に、アフリカのかすかな希望が見えてくるのです。前半があまりに暗かったために、なおさらこのかすかな希望が明るく見えてくるのかもしれません。
 買った日に、半日で読み終わってしまいました。名作です。
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29 人中、27人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 国家の責務を果たさない指導者と,果たさせない武装市民, 2008/12/5
レビュー対象商品: カラシニコフ I (朝日文庫) (文庫)
朝日新聞と言う物に対する認識を改めさせられる.
連載当時,わたしはフリーの記者が書いているものとばかり思って読んでいた.
いつもの朝日新聞の論調やニュースの切り取り方と余りにも違うからだ.
・中国や北朝鮮がライセンス生産したAK47が紛争地に大量に出回っていること.
・AK47を使って独立や社会主義革命などを達成した国や地域が,そこに残存したAK47によって国家や経済の崩壊に遭っていると言うこと.
・治安の崩壊した街として知られるヨハネスブルグが,市内至る所に設置した防犯カメラによって(つまり防犯カメラによる監視社会によって)急速な治安の改善を見ていると言うこと.
etc.

極端な左翼反戦主義の論者なら眼を背けがちな上記の事実を挙げ,筆者は以下のような結論に至る.
「やはり国家の責務とは国民の生命と財産を守る事,子どもたちの教育を行う事であり,そのために兵士・警察官・教師に充分な給料を払えない国は治安が崩壊する.AK47は崩壊の過程で使われる道具に過ぎない.」

このような結論に至る本書が,実は朝日新聞特派員として世界各地の紛争地帯を回った記者によって書かれた,それも定年間際に編集委員を退任した後で取材・連載していたと言うのは,アンチ朝日であるわたしには結構な衝撃だった.
わたしと同じようなアンチ朝日の人にも自信を持ってお薦めできる本である.
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18 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 アフリカの現状が良く分かります。世界観が変わります。, 2008/9/28
By 
ゴルゴ十三 "Joke Togo" (Japan) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)    (殿堂入りレビュアー)    (トップ100レビュアー)   
レビュー対象商品: カラシニコフ I (朝日文庫) (文庫)
カラシニコフ銃をテーマの中心にすえつつ、アフリカの現状に迫った渾身のルポタージュです。(続巻"II"はアフリカ以外の話です)
【主要目次】
第1章 11歳の少女兵(主にシエラレオネの元少女兵に関する話)
第2章 設計者は語る(開発者カラシニコフへの直接取材)
第3章 護衛つきの町(無政府状態に陥ったソマリアの話)
第4章 失敗した国々(赤道ギニア・ソマリア・ナイジェリア・チャド・ザイールの話)
第5章 襲われた農場(南アフリカの話)
第6章 銃を抑え込む(未承認国「ソマリランド」の話)

「アフリカ・レポート−壊れる国、生きる人々」を読んでから本書を手にとりました。「内容重複が多いかも」と事前に思っていましたが、そうでもありませんでした。話の内容は、いかにも「ゴルゴ13」でも描かれそうな内容ですね(→特に「赤道ギニア」の国家転覆未遂に関する話)。第3章の「失敗国家の判定基準」(警官・兵士・教師への給料の支払い状況)について読むと、アフリカ以外でも存続の危うい「失敗国家」があることに気付きますね。(ほら、日本の近くにも... !?)
意外だった第2章の内容です。カラシニコフの好々爺ぶりとAK銃を生み出す経緯は強く印象に残りました。第二次大戦でドイツの脅威に迫られてソ連を守るために開発したこと、それまでの銃設計の常識に挑戦したこと、など"目から鱗"な内容でした。重い内容が続きますが、最後のソマリランドの話に一縷の希望を見出す思いでした。
本書(I・II)を読むと「国家とは何か?」についても深く考えさせられますね。「国境線≠民族・部族の区分」から生じる悲劇について認識が深まると、世界各地で起きている悲劇も深く理解できるようになります。日本に住み慣れて「水と空気と安全はタダ」のように思っている人が本書を読むと、確実に世界観が変わるでしょうね。
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