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カラシニコフ自伝 世界一有名な銃を創った男 (朝日新書 106)
 
 

カラシニコフ自伝 世界一有名な銃を創った男 (朝日新書 106) [新書]

エレナ・ジョリー , 山本 知子
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

旧共産圏の軍隊からテロリストまで、世界一有名な自動小銃「カラシニコフ」。その銃「AK-47」を開発したカラシニコフ本人の語りおろし自伝。スターリン時代、シベリアに強制移住させられた幼少期から、一兵卒から銃設計者として見いだされ、旧ソビエト最高会議代議員に上りつめるまでの波乱の人生を描く。

登録情報

  • 新書: 249ページ
  • 出版社: 朝日新聞出版 (2008/4/11)
  • ISBN-10: 4022732067
  • ISBN-13: 978-4022732064
  • 発売日: 2008/4/11
  • 商品の寸法: 17.4 x 12.4 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 辰己 トップ100レビュアー
形式:新書
世界で最も頻繁に口にされるロシア人の名前――それはレーニンでもスターリンでもなく、
カラシニコフかもしれない。
一兵卒上がりの設計屋・カラシニコフが、自動小銃「AK47」一丁で国民的英雄になる。
しかしAKは、勝手に一人歩きを始めてしまう。

1960年代後半、世界各地で「革命」「反植民地主義」「反帝国主義」の声が第三世界の人々の心を熱くさせた。
当時の英雄たちの手には、必ずといっていいほどAK47が握られていた。

いわばカラシニコフは、反資本主義、反帝国主義の象徴でもあったのだ。
象徴だけでなく、実際たとえばベトナム戦争では、カラシニコフがなかったらどうなっていたか。
アメリカが勝利を収めていた可能性すらある。

今その銃は、ビンラディンの手にも握られている。だがカラシニコフはその姿に憤りを覚えながらも、
「彼は、最も優れた銃を選んだという意味で正しい選択をした」と言う。

全編に流れるのは、旧ソ連時代への旧懐だ。とくにスターリン時代。
それは、「現在のロシアは堕落している」といった、聞きようによっては老人の(カラシニコフ氏は83歳である)愚痴のようなものも語られる。
だがなぜかそれらは嫌味ではない。
ただ、結局のところカラシニコフは旧ソ連時代の「英雄」であり、
今も裕福な暮らしをしている。本書はそこからの発信であることを、まず考えるべきだろう。

ロシア、ソ連の「暗部」について鋭く切り込まれた本ではない。
だが、数奇な運命を背負った一人の男の人生が明らかにされたという点では一読の価値はある。

余談だが、「トカレフ」も人名である。こちらは短銃だが、彼の人生も知ってみたくなる。
また松本仁一著「カラシニコフ」も、ぜひ読んでみることとお勧めしたい。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By チャックモール トップ500レビュアー
形式:新書
有名な「カラシニコフ銃」の設計者の自伝。
まずは、まだご存命だったことに少々驚く。

ソ連時代を生きた人の人生はどれもこれも、そのまま小説になるくらいドラマチックなものだが、このカラシニコフ氏の人生もまた、シベリア流刑とそこからの脱出、戦争、そして体制の変化による運命の変転など、まさに波乱万丈の一代記だ。

ただ、氏の人生で特徴的なのは、彼がいろいろな苦難を経たとはいえ、基本的にはソ連時代の「勝ち組」であったこと。
それは自身でも認めており、優秀な銃器設計者として地位も名誉も手に入れ、金銭的にも苦労するようなことはなかったという。

だから、言論の自由や海外との交流など、ソ連崩壊後のいい面は素直に認めつつも、ソ連時代への郷愁が非常に強いことがわかる。
特にスターリンへの見解は非常にあいまいなものになっており、「ソ連人」の一筋縄ではいかない心理の複雑さを垣間見る思いがする。

聞き書きという構成のためか、本書は非常に読みやすい。
また、以前本書の訳者が訳した他の本を読んだとき、その訳文に少々不満を持ったことがあったのだが、本書の訳は非常に読みやすかった。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ゴルゴ十三 殿堂入りレビュアー トップ100レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書
松本仁一著「カラシニコフ(I・II)」を読んで、カラシニコフ氏の自伝が出ていることを知り、本書を読んでみました。インタビューの質問とその答えを全てカラシニコフ氏の言葉に直して、あたかも本人が口述筆記しているかのように構成しているので、読み易く仕上がっています。各章の冒頭で当時の時代背景も簡単に説明されているので、現代ソ連・ロシア史としても興味深かったです。(カラシニコフ氏本人の発言は「少しバイアスが掛ってるかな」と思う処もありましたが)

過酷な状況ゆえに学校にも満足に通えなかったというハンデがあったにも関わらず、"モノづくり"のプロとして頭角を現していく経緯を読んでいくうちに、本田宗一郎氏・岡野雅行氏に通じるものを感じました。(文章の語り口も、なんだかそういう「モノづくり親爺」を彷彿とさせるものがあります。教養とユーモアを感じさせる処も似ていますね)彼らは純粋に"モノづくり"が好きで、「好きこそモノの上手なれ」を体現しているのであって、カラシニコフ氏の場合はその対象が"銃"だった、ということなんだろうと思います。
彼がカラシニコフ銃を開発するのも、当時の強敵(ドイツ〜仮想敵国・西側諸国)から我が身を守るという"決意"があったからで、当時の軍人としては自然な動機でしょう。そしてその目的を達成するために邁進し、"粘り強く"頑張ったが故の成果だったわけです。この経緯を読むと、「アイディアのヒント」の本の中で出てきた言葉「何よりも肝心なのは根気だ。"根気"と"決意"だけがすべての道を拓く」を思い出しました。 (本田氏・岡野氏の自伝でも「根気と決意」はキーポイントですね) 通読してみると、銃の歴史・ソ連史(ロシア史)としての読み方以外に、そういう「モノづくり道」としての読み方も出来るな、と思った次第です。
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