シリーズ第三段。今回は冬のお話ですね。
前二巻では、あくまで妖怪の方達が巻き起こす騒動をメインに展開していましたが、今回はどちらかというと、主人公・太一の心理描写・・というか成長を、妖怪や周りの人間たちとの交流を通して描いています。
あとがきで霜島さんも語っていますが、太一の成長をここまで描かれるとは予想外でした。
まさかあの太一がケンカする日がこようとは・・・・しかもあの人と。
実家の問題についても漠然と、物語が進んでなんとなく収束していくのかなぁ。思っていただけに、嬉しい驚きです。まさか鈴子さんがあんなキャラだとは(笑)
采奈もますます頑張っていて、かわいいです。
相変わらず温かくもしっかりした話ですが、冒険的なハラハラドキドキ感が少なく、ちょっと地味な内容かも知れません。
とはいえ、妖(あやかし)に関するエピソードもしっかりとあります。
なんともいえない、穏やかな切なさを感じてしまう、老紳士と本の話。
手違い?で男に取り憑いてしまった雪女の六花とのちょっとしたドタバタ騒動。
六花、とてもよいキャラです。ちょっとツンデレ?
ただ、やはり前二冊に比べると、大きな盛り上がりどころには欠けるのかなー・・・・と思い星四つにしました。
しかし、読後感はとても良いです。満足です。
どうやら、後一冊で完結ということらしいのですが、寂しいですね。
番外編の短編もあるようなので、カラクリ荘の住民のエピソードなんかが描かれていれば嬉しいのですが。
住民のエピソードといえば、今回あの方の謎が少しだけ明かされます。
ある意味本編よりも衝撃的なので、是非読んで確かめてください。