ここまで読み進めてきて、カムイ伝には「自由」を求める作者の心が投影されているのではないかという重いがしてまいりました。
抜け人として死闘と引き換えに手に入れた自由。
産業を興し、身分差別を突破しようとする正助が求める自由。
封建制は支配者側の論理によって維持されている制度です。
その頂点には徳川幕府がいて、幕府は反乱者をなくすために地方藩の力を削いでゆきます。
これは、米本位制のこの時代しわ寄せが農民に向かいます。
農民を維持するために、身分制度が作られています。
この間隙を縫って力を蓄えるのは商人でした。金の力によって自由を求める夢屋。
複数の音色を鳴らす旋律が重なり合い、重厚な物語となっています。
カムイが追っ手に命を狙われ始めました。右近は、敵討ちをやめ人相も変わったようです。
この大河の中で、登場人物が変化しています。