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カムイ伝 (1) (小学館文庫)
 
 

カムイ伝 (1) (小学館文庫) [文庫]

白土 三平
5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

▼第1章・誕生▼第2章・カガリ▼第3章・剣▼第4章・マスドリ●主な登場人物/カムイ(差別の壁を力で乗り越えようとする夙谷の少年)、正助(才覚溢れる貧しい農民の子)、草加竜之進(次席家老のひとり息子)●あらすじ/幕府による厳しい身分制度がしかれていた江戸時代。その寛永年間(1624~1634年)末の日置藩七万石領内。厳しい差別を受けていた人々の集落は、夙谷(しゅくだに)という地域にあった。その夙谷に生まれたカムイは、このような社会の中で“生きる誇りと自由”を得るためには、自分が強くなる以外に方法はないという信念を持つ。そんなカムイがふとしたことで知り合いとなった少年の正助。貧しい農民の子として生まれた彼も、カムイほどではないにしても恵まれない境遇にあったが、いつかは現在の境遇から抜け出して自分の家や田が持てる立場になりたいと願っていた。ある日、カムイの母親が重い病にかかるが、夙谷の病人ということで町の医者から診察を拒否される。自分の母親が、ろくな手当ても受けずに死んでしまったことで、言いようのない怒りを感じたカムイは、その怒りを森で出会ったイノシシと戦うことで晴らそうとする。しかし、逆にカムイは傷ついて意識を失ってしまうが、偶然、通りかかった正助により助けられる。一方、日置藩では新しい蔵方役による不正な年貢の取り立てが、問題となっていた………●その他の登場キャラクター/日置藩主、弥助(カムイの父)、ダンズリ(正助の父)、花巻村の庄屋、吉兵衛(かつて日置藩であった百姓一揆の指導者)、草加勘兵衛(日置藩の次席家老)、橘軍太夫(草加勘兵衛に敵意を抱いている日置藩の目付け)、橘一馬(軍太夫の息子)、横目(目付けの手先となって働く夙谷の頭)、笹一角(日置藩の剣法指南役)、水無月右近(笹一角を打ち負かした浪人)、伊集院(学者)、笹兵庫(水無月右近に敗れて脱藩した兄の代わりに剣法指南役となる)、仁助(カムイの喧嘩友達)●その他のデータ/中沢新一(『いずれ、大海に、巨船が……』エッセイ)

出版社からのコメント

徳川幕府による厳しい身分制度下、権力の重圧にあえぐ者たち。多彩な人物群と雄大な構想、透徹した歴史観で綴る白土劇画の代表作であるばかりでなく、日本コミック史上に燦然と輝く名作。

登録情報

  • 文庫: 398ページ
  • 出版社: 小学館 (1995/03)
  • ISBN-10: 4091920314
  • ISBN-13: 978-4091920317
  • 発売日: 1995/03
  • 商品の寸法: 15 x 10.8 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 391,697位 (本のベストセラーを見る)
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15 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 超然たる漫画, 2005/4/14
レビュー対象商品: カムイ伝 (1) (小学館文庫) (文庫)
強くなりたい非人カムイ、本百姓になりたい下人正助、家老の子竜之進と非人オミネの恋。生まれ得た身分に「らしく」生きることを強いられた時代に、それに抗う生き方をした人たち。自然の摂理と違って身分制度は人間の作ったものであるから必ず綻びがある。江戸幕府の作った身分制度は圧制を強いられた農民たちによって支えられていた。綻びは農民たちの我慢が限界に達したときに一気に解れる。非人はその農民たちによる綻びを繋ぎとめておくために幕府が作り出したもっとも重要かつもっとも酷い扱いを受けた人々である。最下層の非人たちは見上げ怯える眼しか持っていなかったがカムイは違った。そんなカムイを含め時代に翻弄された人々の物語。
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14 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 日本の(いや世界の)劇画史に残る傑作長編, 2004/11/30
レビュー対象商品: カムイ伝 (1) (小学館文庫) (文庫)
月刊『ガロ』は、この「カムイ伝」を連載するために創刊されたのだ。
これはその『第1部』の文庫本化。通常サイズのオリジナル版とはページ立てが異なる。今回の第1巻『誕生の巻』には、1964年12月号連載の「誕生」から翌3月号の「マスドリ」までを収録。1章=連載1月分につき平均100ページで、以降しばらくはこのペースで掲載されている。

 主人公と白オオカミの名に「カムイ」(神)という比較的知られたアイヌ語を使用している点、その白オオカミのエピソードにこの巻ではかなりのページ数を割いているのに連載途中から全く登場しなくなってしまう点など、この歴史的大作も連載途中で大幅に構想が変更されたことを伺わせる。
 当時はまだ、後に「子連れ狼」をものする小島剛夕が画を担当していて、後年の、三平翁の実弟である岡本鉄二の手になる同作第2部や「カムイ外伝・第2部」以降(何れも『ビッグコミック』掲載、但し中断したまま)の凄絶な筆捌きに惹かれた向きには、正直見劣りするかもしれない。だが、連載開始がまだ劇画黎明期の1964年ということを考慮しないとフェアじゃないし、このギネスブックものの大量の登場人物を描き分ける小島の能力は端倪すべきものだ。
 カムイを始め本作の実の主人公である庄助や竜之進らの出自や入り組んだ相関図などの基本線がこの第1巻で粗方描写されているので、40年経って未だ『第2部』が連載中(?)という長大なストーリや登場人物の些細なセリフなどを理解する上でも、絶対持っておくべき1冊だ。ずっと後の巻を読んでいる途中で度々開くことになるに違いないから。

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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 劇画の古典、必読書, 2002/8/1
「カムイ伝」(第一部)は白戸三平の代表作と言うだけではなく、このジャンルにおける最高傑作のひとつ、もう、古典、と読んでいいと思います。江戸時代の封建制度とはどういうものか、百姓一揆とはどういうものか、が実感を伴って理解できます。ストーリー展開は言うまでもなく、絵のほうにも大変迫力があって、私は文庫版で読んだのですが、これだと画面が小さすぎる印象を受けます。

劇画を小説と比較することにはいろいろ問題があると思いますが、つまらない小説を読むよりはずっと面白いですし、もっと率直に言えば、大抵の日本文学(歴史小説)は「カムイ」のレベルには達していないと思います。かなり長いですが、劇画ファン、時代劇ファンでなくとも、一読の価値があります。

必読書、という言葉を添えて、推薦致します。

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