ライトノベルではおなじみ、高殿円氏。
ファンタジー、ラブコメ、バトルもの、学園ものときて、今度は一般文芸デビュー。
育児しながら、この執筆量とジャンルの幅広さはすごいとしかいいようがない。
複数の人格を使い分けて、現実から逃避する為の手立てを得ようと奔走する女子高生。
悪いことじゃないのに、人にはどーしても言えない趣味を持った、三十路突入前のOL。
「女」として、「母」としての在り方に自信を失い、新たな出会いにすがろうとする専業主婦。
たび重なる暴力に耐え、長年連れ添った夫への復讐をたくらむ老婆。
一見何の接点もなさそうな女たちのエピソードが、ひとつの物語として収束するとき、
溜まりに溜まった彼女の鬱憤が爆発する!
カミングアウト!!
いやはや、すっきりすっきり。「もっと言ったれー」って感じ。
高殿円の描く女性陣の叫びって、本当に痛快&爽快で読んでるこっちもスカッとする。
ただ、単純に爽快なだけじゃなく、随所にチクチクとささる言葉を挿入するところも、
いつもの彼女の作風で安心して読めた。
油断して読んでると、最後に結構なしっぺ返しくらいますよ、この人の話。