数年前、この本に出会い、一気に養老ワールドにひきこまれ、
それでも、養老先生の数ある著書の中で、いちばんおもしろかったのがコレ。
「脳から宗教を考える」と帯に書かれたこの本は、欲しかった知識を
惜しみなく与えてくれた。読み終わることがこんなに惜しいと感じる本は、
多くは存在しない。最後のページまで行ってまた初めに戻るということを
2回繰り返した。知識の出し惜しみをせず、こんなにすばらしい本を、
しかもこれほどわかりやすく書く養老氏を素直な気持ちで尊敬する。
宗教と化学と信仰の関係は? 魑魅魍魎の正体は? 感動するのは
「心」か「脳」か。身体は空の器か。「死の瞬間」はあるのか。
脳死とは。
書かれたのは10年以上も前なのだけれど、少しも古く感じない。
こういうものには普遍が付き纏うのだろうか。
知りたいことを知ることとはただただ快楽。
アタシには、運命の出会いだった。