ソ連崩壊後に広まったロシア人作曲家兼ピアニスト、カプースチン。彼の作品の中でもよく演奏会に取り上げられるエチュード集。8曲から成り、どれも秀逸である。しかも全体の構成が素晴らしく、8曲続けてもそれぞれの個性が際立ち、且つ流れもスムーズ。テクニック的レベルは高いが、超絶技巧といった感じではなく、アマチュアでも楽しめる曲集である(ただしノーミスを目指すのはかなり大変)。演奏しやすいのは、1、3曲目。個人的には6曲目が大好きだ。10度以上の和音も頻出するので、手の小さい人は音を省かないと(速度的にアルペジオにするとリズムが崩れる)無理だろう。