一時代を築いたサバイバルホラーの金字塔とも言えるタイトルの続編です。
感想は人それぞれでしょうが、私は「5」に関しては金字塔どころか電信柱も立たない凡ゲー以下としか評価出来ませんでした。
まず、本作の目玉?とも言えるCo-opが最大の失敗。
「恐怖の原点は恐怖の頂点へ」等と謳い文句を掲げておきながらCo-opを採用した時点で意味不明です。
恐怖を演出する要素としての孤独感の消失は勿論のこと、Co-opに合わせた節操の無い敵の大量投入によりクリーチャーの怖さも殆ど感じられません。
AIも攻撃か援護の2つしか指令を出せず、回復アイテムを持たせれば勝手に使い、弾を渡せば際限無く撃ちまくり、即死攻撃を繰り出す敵に特攻して死ぬわ助けて欲しいのに反応しないわでとにかく扱いづらい。
Co-opを導入した結果、ヒトモドキに2人で(オフラインでもAIがキャラを操作する)ガンガン銃を撃つだけのゲームになってしまいました。
更に悪いのがアクションゲームとしても酷い出来だということ。
敵は大量に現れ、しかも走ったり飛んだりとやりたい放題なのに、こちらは武器を構えるとそこから動けない固定砲台状態。
当然ちょっと逃げて振り返って撃つ、また逃げて振り返って撃つという非常にテンポの悪い戦闘を強いられます。
これだけでもストレスが溜まるというのに、猛然とダッシュして来た敵は目の前で突然ウロウロし始めたり、途中で歩いてきたりして「さあ今の内に撃て」と言わんばかりの行動を頻繁に行います。
操作性の悪さや敵の出現パターン等のゲームデザインの手抜きを敵AIの調整で行っているのが露骨に見て取れ、これだけでもアクションゲームとしては致命的。
4から引き続き導入された体術コマンドも本作ではダメ要素の一つ。
1ボタンで豪快な攻撃を行うのですが、アクションヒーローばりの攻撃アクションが終わればモッサリ逃げ撃ち。
ギャップが大き過ぎて余計に出来の悪さが引き立ってしまっています。
おまけに体術発動のボタンがその他のアクションボタンと統合されており、体術を決めようとしたら床に落ちてるアイテムを拾ってしまい攻撃タイミングを逃したり、逆に反撃されたりと爽快アクションどころかイライラストレス要素の一翼を担っている始末。
全体的に見て、「本当にテストプレイしたのか?」と疑わざるを得ないようなバランスの悪さ、作り込みの甘さが多過ぎます。
Co-opを除けば前作の4から進化した部分が殆ど無く、逆にCo-opのお陰で4で保たれていたバランスが見事にブチ壊されている劣化ぶり。
評価出来るのは次世代機故のグラフィックの良さと、オンラインでのラグの少なさくらい。
恐怖を最大限に追求し、TPSアクションゲームとしても遥か上のレベルを行く「DEAD SPACE」やCo-opでの楽しさを示した「LEFT 4 DEAD」等のゲームとは比べることさえ出来ません。
残念ですがバイオシリーズの大ファンや、固定のフレンドとCo-opメインで遊ぶ方以外にはとてもじゃありませんがオススメ出来るタイトルではないです。
日本人がプレイしても素晴らしいと思える海外作品が増えてきた今だからこそ、日本のゲームメーカーには更なる奮起を期待しています。