そもそも子供に買ってあげたものだけれど、かえってこちらがハマッてしまいました。
コマンド選択式のアドベンチャーゲームは、最早使い古された手法かと思われていましたが、
そのオーソドックスな手法に”裁判”という要素を加えた時、ゲームとして劇的に新しいモノができてしまうから不思議。
証言台に立つ証人に、「待った!」と揺さぶりをかけ「異議あり!」と突っ込みを入れ、「くらえ!」と証拠品を突きつける快感。
このゲームはそれに尽きます。
ストーリーは荒唐無稽、現実にはありえない路線ですが、
それは「殺人事件」や「裁判」という題材のおどろおどろしさを忘れさせてくれもします。
キャラクターも同様、あり得ないほど「濃い」面子。
それが上に書いた「待った!」「異議あり!」「食らえ!」の三大アクションに反応して、
コミカルな爆笑リアクションを見せてくれます。
弁護人・証人・検事・サイバンチョと、目まぐるしく展開するカメラワーク。
ここぞの場面では主人公・ナルホド君と検事が画面いっぱいドアップとなり、「異議あり!」の応酬!
局面にあわせた効果音、BGMも絶妙という他なく、メリハリの効いた息もつかせぬ展開を見せる。
打てば響くようなそのレスポンスの良さ、心地よさは、
携帯機のハンデなど微塵も感じさせないどころか、むしろ優位すら感じさせます。
ゲーム内で頻繁に登場する「発想を逆転する」というセリフは、このゲームの成り立ちそのものに当てはまります。
制約されたハードで、また使い古されたシステムでも、発想と作り込みでこれだけ斬新で面白いものができる。
このシリーズはゲームの本質を体現した好例と言えるでしょう。