作家の父は看護師でアルジェリア解放戦線のメンバー、母は遊牧民。
彼は母の血を意識したのかもしれない。
幼児期から陸軍幼年学校に進み軍人の道へ。
大佐まで順調に進級し、いきなりのフランスへの亡命であった。
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この作品でこの作家を知った。昨年来日したとか。
作品で描かれるカブール、この世の地獄という名こそがふさわしい。
肌を鑢の如く刻み込ませる太陽の光とざらつく砂風。
乏しい食事と水と心の慰め、そしてふんだんに溢れかえる憎悪と暴力。
絶え間ない苦役と死。
その中で描かれるのは人間の根底に潜む豪奢な美である。
なんともやりきれない美しさである。
翻訳が素晴らしい。