本作は、最近では久し振りに「ココロ洗われる」シャシンだと思う。沖縄が舞台の作品には、癒し効果のあるものが少なくないが、純粋なラブストーリーというのは今までなかった。その中でも主演の玉山鉄二の「抜け方」が特に良い感じだ。過去作品では「熱い男」として知られ(笑)、演技に対する妥協を許さないために、宮崎あおいとはぶつかったこともある(NANA2に宮崎が出ていないのはこのため)。それが最近作では見られないのだ。年齢を重ねて、主演格の立場を理解するようになってきたのだろう。また幸役を演じるマイコの可憐なこと!メイキングで玉山が「今時こんな23歳っているのか」と驚いていたが、これだけピュアな表現が出来るなら、今後いくらでもオファーが来るだろう。何となく麻生久美子を彷彿とさせる「凛」とした感じがいいね。偶然の連続っていうのは映画っぽいけれど、主演級の俳優たちが一切オーバーな表現をしないため、最後まで違和感を感じさせない。特典ディスクはメイキングや舞台挨拶など盛りだくさんだが、本作の「肝」となる絵馬のシーンが横須賀だったのはビックリした(笑)。九州あたりでロケハン出来なかったのだろうか・・・。ともあれ、もどかしいほどのふたりの愛情表現は、昔の松竹映画を観ているようだ。最近、疲れている人がいれば、ぜひ観て欲しい一作だ。観終わった後には、必ず「ゲンキ」をもらえます。星4つ。