僕の楽団でもトリに演奏するのがこのカノンです。ところでカノンっていう語源をごぞんじでしょうか?ヨーロッパでは紙が発明されたのはずっと後のことでして、ながく聖書など後世に伝えたい文章などはもっぱら羊の皮、石版などに転記をして人々に伝えられてきたのです。聖書のこの写し取る原版のことを実はカノンといわれていました。この楽譜の原版は実はアルト用リコーダ用の音域の旋律用楽譜が一枚。つまり同じ音域の楽器を2小節遅れで演奏せよとなっています。これに通奏低音のビオラダガンバ(チェロのような楽器)用の楽譜の2種類だけなんです。
ところでイエスキリスト様の伝えたい聖書の言葉の意味は”神様はあなたのことをあなたを(私は)愛しているし、いつもそばにいるのだよ。人を愛そう”です。このカノンという音楽の意味するものはなんだかとても暖かいものです。
僕には”いつもそばにいるのだよ””いつもそばにいるのだよ”という音楽で表現された聖書の意味に思えます。深く、とてもすてきで人類の遺産のひとつといっていいような音楽だと思います。実に数百年前の音楽なんですから人類史上の名曲なんではないでしょうか。
そんな意味があると思っていますから音楽会では最後に演奏する当日の会場の皆さんのためのプレゼントの曲にしています。ヨッシー。