漫画そのものよりも、メディア展開のほうが派手だと思う作品。
作者の癖なのか、キャラ全員が鼻につくリアクションをする。そのためにどのキャラも好きになれない。
高城さんみたいな困ったプロデューサーを私は知っているけど、自分の抱えてるアーティスト(スタッフ)をあんなふうに翻弄していたら行く行くは破綻してしまう。クリエイティブ関係の業界に身をおいている人は、そこそこ現実感を持って読めるんじゃないだろうか。それ故、逆にペラい内容だなーって思うんだけど。まあ、エグすぎず、明るすぎず、少女漫画としてストーリーのバランスは保ててると思う。
ただ作者がキャラクターへの愛を込めすぎていて気持ち悪い。ここまで作者の顔が見える漫画は見たことない…(ファンサービスではなく自己愛)どのカットもキャラをカッコよく、そして可愛く見えるように描かれてる。音楽業界を意識して洗練?ファッショナブル?な描き方をされてるのかもしれないけど、どうもノリきれてない感じ。非常にイライラさせられる。強いて好きなキャラを選べというならベースの心也。悩める彼のバックグラウンドが先に描かれているため、共感が持てる。
毎回宣伝が派手で、映画化も決定みたいだけど、私はどうもそこまで作品を評価できない。売れる前から派手な宣伝。その手法にまんまと乗っかり、この人の作品を手にしたけど…。宣伝がなければ1巻でダメだったかもしれない。世間の評価と自分の評価の落差が気になり、しばらく作品を購入し続ける気でいたが、最新刊の帯の「映画化決定」で気分がガタ落ち。いままでのメディア展開は興味深いと思って見てきたけど、これを映画にするの…?
作品が好きな人には悪いが、この漫画は最初から映画の台本として企画されたんじゃないか…と思ってしまう。そうならば、あの癖のある人物描写やカットも許せるかもしれない…。
作品の唯一良いところ……漫画のなかにやたらミスチルやらシンディローパーやら実在の人物、舞台背景が出てくるため、現実世界とリンクしてて面白い。売れっ子漫画かの成せる技。星3つ。