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カニは横に歩く 自立障害者たちの半世紀
 
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カニは横に歩く 自立障害者たちの半世紀 [単行本]

角岡 伸彦
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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商品の説明

第33回(2011年) 講談社ノンフィクション賞受賞

内容説明


行動するCPたちの痛快・青春ノンフィクション!
「カニって横に歩いてるやん。誰も不思議に思わへんやん。障害者が健全者と違う歩き方をしてるのは当たり前のことちゃうの」

1977年、川崎市でバスジャック事件を起こして、それまで顧みられなかった障害者のバス乗車に一石を投じた過激な障害者運動団体。それが「青い芝の会」である。著者の角岡伸彦氏は、ときに介助者として、またときには取材者として、過去27年間「青い芝」と深く長く対面してきた。本書の内容は、あまりにもひどい差別、どう考えてもやりすぎの闘争、真剣だけどユーモアを忘れない爆笑エピソードなど。障害があること。老いること。
本書は「あるがままの生」という遠大なテーマに挑んだ本格ノンフィクションである。

●本文から
「なんかの集会の時にね、福永が俺に『黙れ、健全者!』と言いよったんや。俺は言い返した。『お前、それはやめた方がええで。黙れ健全者言うんやったらな、健全者の方は黙れ障害者と言うで。君、それ反対できひんで。何々を言った健全者は黙れというのは、まだわかる。けど、健全者だから黙れというのは、そんなものはどこへ行っても通用せえへんで』」(第2章 宣言)

仲間の自殺を知った関西青い芝は、緊急役員会を開いた。「私たちを殺す施設に用はない」、「なんちゅうこっちゃ、そんな施設(和歌山県立身体障害者福祉センター)はつぶさなあかん」。所長は「暴力障害者!」と叫び、所長室に鍵をかけたまま閉じこもってしまった。(第4章 炎)

その頃、福永の活動を追いかけていたNHK大阪放送局が、阪神障害者解放センターと市側の交渉を映している。(『負けたらあかんでぇーー阪神大震災・ある障害者の闘い』九五年八月八日放映)。西宮市助役に対し、福永は声を上げた。「いっこもわかってないやんか! あんたら全然考えてないやんか! ちゃんと脳みそを働かせ、脳みそを!」(第9章 揺れ)


【著者略歴】
角岡伸彦(かどおか・のぶひこ)1963年、兵庫県生まれ。関西学院大学社会学部卒。神戸新聞記者などを経てフリーに。著書に『被差別部落の青春』(講談社文庫)、『ホルモン奉行』(新潮文庫)、『はじめての部落問題』(文春新書)、『とことん!部落問題』(講談社)などがある。

登録情報

  • 単行本: 514ページ
  • 出版社: 講談社 (2010/9/22)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062164086
  • ISBN-13: 978-4062164085
  • 発売日: 2010/9/22
  • 商品の寸法: 19 x 12.6 x 3.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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4 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 花子
それぞれの障害者(「障碍者」とは敢えて書きません)の個性や状況が生き生きと活写されていて読みながら何度か一人で笑ってしまいました。「自らが撃った弾が、どこに飛んでいるのか、それが当たっているのかさえ分からない。そんな運動・・」に巻き込まれ、疲れ果て、口論し、争いながら走ってきた(走らされてきた介護者たちの戸惑い。それでも憎めない障害者たち。

 実は13年ぶりに再会した福永氏から、回し読みされ済の著者謹呈本を購入しました(購入させられた、と書くべきか)。労多い著作に本当に御苦労さまと言いたいです。
 
 しかし振り返ってみると、青い芝の障害者たちがよくまあ、この本の出版を許可したなということにも、時代は変わったなという感慨を持ちます。ひと昔前なら「黙れ!健全者」の一言で反故にされていたかもしれない。松本さんが生きていたら何と言ったでしょう。でも実動部隊の障害者の多くが故人となった今、それが何だったのか世に伝えてゆくことはある意味、必要な作業なのでしょうね。

 まあ、そうは言っても評価の星は4つにしておきます。兵庫の青い芝の運動の記録として読むならば内容量として3分の1というところでしょう。障問連とあと神戸・西宮の拠点から見た青い芝の記録が未完成なのが物足りないです。それと、福永さんが脳梗塞で倒れたのは97年の11月だと思います。1年繰り上がっています。西宮で介護派遣事業を始めたのは93年度からです。著作の評価を左右するほどの大きな問題ではありませんけど。

 あと西宮の会計担当者が「今はそれどころじゃない」という一言で義捐金の使途内訳が不明云々の件が書かれてありますが、誰のことを指しているのでしょう?角岡さんから取材された記憶もないし、と当の担当者は言っております。被災地西宮のボランティアさんたちは「阪神障害者解放センター」を開始したのは自分たちだと信じておりましたしね。それほど混乱していました。あの頃は優生保護法廃止論議の真っ最中でもあり当該会計担当者と全障連の楠木氏がとある会議で正面衝突した経緯も重なっていて確かに大変な時期でした。これも決着付いてません。ともかく会計報告は大賀氏の監査済。こういうこともあろうかと、原資料は保存しているそうです。
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