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カトリック教会の諸宗教対話の手引-実践Q&A
 
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カトリック教会の諸宗教対話の手引-実践Q&A [単行本]

日本カトリック司教協議会 諸宗教部門
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

キリスト信者が極めて少ない日本では、カトリック信者がさまざまな宗教の人とかかわり、他宗教の行事に参加する機会も多々あります。その際に感じる疑問や戸惑い、それら種々の問題に答えるべくまとめられたのがこの手引き書です。『祖先と死者についてのカトリック信者の手引』の後継図書として、さらに充実した内容となっています。

登録情報

  • 単行本: 152ページ
  • 出版社: カトリック中央協議会; 第3刷版 (2009/11/9)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4877501517
  • ISBN-13: 978-4877501518
  • 発売日: 2009/11/9
  • 商品の寸法: 18.4 x 13.2 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ペルシャ猫 トップ500レビュアー
題名だけ見ると、日本のローマ・カトリック教会が諸宗教と対話する上での実践的手引きのような印象を受けるが、実際はかなり異なる。

この本は、単純に言えば日本のローマ・カトリック教徒という極少数派の信者が他宗教と触れざるを得ない状況で、どのように振舞えば良いかの規範を示した信徒向けの模範行動集である。

こういう本があること自体、日本のローマ・カトリック教徒が自分の信仰の持ちように自信がないことの証明のような気もするが、信徒にとっては何が許されて、何が問題になるかは重要なのであろう。

ただ、客観的に見てその基準がどこから出てくるのかが良く分からない。
例えば、町会で集める神社の祭りの費用を払うのは社会的な行動とみて払ってもよいことになっている。
一方で、仏教の葬式や法事に参加する場合、仏教の数珠を持っていくのは駄目でロザリオを持っていくように指導している。
ちなみに、焼香して良いかどうかは書かれていなかったりして、微妙に説明が足りていない。

上記の違いが理解できる人間がどこにいるのか良く分からない。
個人的には、数珠なんていう道具でしかないものに拘るより、他宗教の祭祀に利用する費用を負担する方が問題のように見えるのだが。
実際、この本の中では神社で拍手を打ったり、鈴を鳴らしたり、賽銭を入れることは禁止になっている。

さらに面倒なのが、生きている親族がみなキリスト教徒になった場合に、既に亡くなっている親族が他宗教の墓に入っている場合である。
ありていに言えば改葬しろというのだが、ここまで本気で実践する信徒というのがいるのだろうか。
簡単に書かれているが、日本では法律上の規定があって改葬というのはかなり面倒な作業である。別に墓所も準備しなくてはならない。

まあ、他人のことを気にする必要はないのだが、諸宗教との対話の手引きというのなら、もっと積極的な事柄について記載した方が、他の人間が読んでも為になるものになると思うのだが。

一応、日本のローマ・カトリック教徒は、他宗教の儀式に対してどのような態度をとるように指導されているかが分かる資料という価値で★3つとする。
上記の内容に興味がない方は買う必要はない。
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By 服部弘一郎 トップ500レビュアー
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 日本のクリスチャン人口は1%未満。日本で暮らす日本人クリスチャンは、日本人として日本の文化習慣の中にあることと、クリスチャンとしての信仰生活を守ることとの間で、具体的にどのように振る舞えばいいのか迷うことが多い。教会によっては神社仏閣に近づいてはならないとか、代々家で守られていた仏壇や神棚も破棄しろとか、仏教式の葬儀にはたとえ親兄弟の葬儀でも参加すべきでないなどと指導しているようだが、別の教会ではそれとはまったく別の指導をしていたりして対応はバラバラだ。この本は世界最大のキリスト教教派であるローマ・カトリック教会が、日本人信徒向けに発行している実践的なQ&A集だ。あくまでもカトリック教会内部でのローカルルールであり、ここに書かれている内容がすべての教派で受け入れられるわけではないが、キリスト教が日本の文化習慣にどのように対処しているかという一例としては大いに参考になると思う。

 ここで示されている基本的な考え方は2つだ。ひとつは「隣人愛」というキリスト教にとって最大の徳を示すためにも、他者の信仰に敬意と理解を示し、キリスト教以外の宗教や信仰を否定するような態度を取らないということ。家の仏壇やお墓は個人やその家族だけのものではなく、親戚や地域社会のものでもある。それらをどう守るべきか、処分する際にどう処分すべきかは、周囲の人たちと相談しながら考えなければならない。自分が先祖代々の墓や仏壇を守る祭祀の継承者としての義務があるなら、その義務は果たさなければならない。それは隣人愛の行為なのだ。

 しかしクリスチャンが仏教の祭祀を行ったり、お寺のお墓や仏壇を守るのは偶像崇拝にあたらないのか? ここでこの本が示すもうひとつの基本原則「参加と参列の区別」が登場する。祭祀の中で異教の神に祈りを捧げたり、仏の功徳を願うのは「参加」であって、クリスチャンとしては許されることではない。クリスチャンはそれらの儀式と同じ場にいても、心の中では自分の神(キリスト教の神)に祈るべきである。つまり祭儀の中で同じ列に連なるという意味で「参列」はしているが、心は真の神を拝んでいるのだから「参加」ではないという理屈だ。

 これを詭弁と考える人もいるだろうが、異教が社会の中で支配的な地位を占めている場でクリスチャンが自分自身の信仰を守るための現実的知恵とも言えるだろう。他人の目にどう映ろうと、少なくとも「隣人愛」や「参加と参列の区別」によって信仰者自身の内面的な信仰は守られるからだ。いついかなる時も、クリスチャンとして振る舞わなければならないという考えもあるだろうが、そうした「クリスチャンとしての振るまい」の基準は西欧文化の中で長い時間をかけて確立したものであり、他の文化圏ではそれとは別の「クリスチャンとしての生き方」があってもいいはずなのだ。実際に世界樹のさまざまな国で、それぞれの国の文化や習慣の中で現地化された信仰が守られている。日本人の目から見て「クリスチャンらしさ」に見える振る舞いも、そうした現地化された習慣であったりすることだって多いのだ。(クリスマスの飾り付けなどはそのわかりやすい例かもしれない。)

 この本にある指導はローマ・カトリック教会の日本の司教団が現時点で出しているローカルルールであり、これが未来永劫変わらないわけではないし、他の教派でも同じような考え方を共有すべきだと主張されているわけでもない。しかしそうした制約を踏まえた上でこの本を読むなら、これはなかなか有益なものだと思う。キリスト教にとって譲れるところと譲れないところ、変えてもいいところと変えてはならないところ、本質的なところと非本質的なところなどが、これを通して見えてくるのも面白い。
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