40年経った今から眺めてみても、驚くほど詳細なそのシーンの現状が語られていて、その後日本の様々な現場で流布されていったサイケデリックなフォークロアも、植草さんのスクラップブックがオリジンではないかと思わせるもの多数。
アンドルー・ワイルド、ティモシー・リアリー、オルダス・ハックスレー、チャールズ・タート、エリアーデ、カスタネダ、ヒッピー、イッピー、ヒップ、スクエア、LSD、マリファナ、スピードボール、ヘイト・アシュベリー盛衰記。植草さんはティモシーリアリーのハチャメチャさがお気に入りだ。やはりセンスがいい。
これが67年からだからいかに早かったかがわかるだろう。この頃の日本のスノッブはジャズを聴いていた。もちろん植草さんもジャズ評論の第一人者だから当然だけれども、同時にサイケデリック・ロックの洗礼も受けていた。植草さんは海外のレヴューや雑誌記事を引用して、あくまでもミーハーな新しい物好きのスタンスでサイケデリック体験を日本に伝えたが、いやいやどうして、彼のドローイングを見れば一目瞭然だ。
その時代どんなアンダーグラウンドなコミュニティーが存在していたのだろう。