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各章を各人が分担して出来た「編著」である。「編著」は ともすると全体を纏めるグリップに欠けて 散漫な本も散見されるが 本書の場合は 各人の思い入れがひしひしと感じられて 好著であるという印象を強く受けた。
カツオを巡る地理的な流れ(本州ー沖縄ーインドネシア/ソロモン)という水平運動と 過去ー現在という時系列運動がうまく絡み合い 実に読み応えがある。後書きで「鶴見(良行)さんなしに鶴見さんの手法を実践する最初の試み」とあるが 天国の鶴見氏も満足されているのではないかと思う。
個人的に マイクロネシアと第二次世界大戦に興味があり カツオを軸とした本書に教えられる点が多かった。レビューでも紹介した 中島敦の「南洋通信」も 本書を踏まえて読み込むと 視界が大きく開けることは確かである。
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