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カップヌードルをぶっつぶせ! - 創業者を激怒させた二代目社長のマーケティング流儀
 
 

カップヌードルをぶっつぶせ! - 創業者を激怒させた二代目社長のマーケティング流儀 [単行本]

安藤 宏基
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

二代目が創業者を語った例はあまりない。世の中の大半は、二代目にそんな資格はないと思っている。私は逆に、二代目にしか語れないことがあると思っている。それを正直に、しかし謙虚に語ったつもりである。(…)私が一貫してやってきた仕事は、創業者の率いるワンマン経営を、多くの社員が参画して運営するシステム経営にシフトすることだった。創業者がいなくなってから、いつまでも古い企業体質を引きずったために、おかしくなっていった会社をたくさん見てきた。それだけは避けたかった。―「おわりに」より。DVD付。カップヌードルの伝説的CM「hungry?」と「NO BORDER」を収録。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

安藤 宏基
日清食品ホールディングス株式会社代表取締役CEO。1947年大阪生。1971年慶應義塾大学商学部卒業。1972年米国日清入社、翌年日清食品入社。1976年「焼きそばUFO」「どん兵衛きつね」を開発。1985年代表取締役社長。1990年「めん調査団」を結成、中央アジアからブータン、イタリアまで歩く。1992年から「ラ王」「ごんぶと」「Spa王」を順次開発、生タイプめん市場を拡大。1997年カンヌ国際広告映画祭「ADVERTISER OF THE YEAR」受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 246ページ
  • 出版社: 中央公論新社 (2009/10/11)
  • ISBN-10: 4120040658
  • ISBN-13: 978-4120040658
  • 発売日: 2009/10/11
  • 商品の寸法: 19.6 x 14 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 4.0 日清食品二代目の奮闘記です。, 2010/12/26
本書は、日清食品の創業者安藤百福氏の次男にして、現日清食品ホールディングスのCEO安藤宏基氏が書いた本です。

本書は6章構成になっています。

あとがきに書かれていますが、そのうち第1章と第2章は創業者が亡くなって2年半がたち、著者が創業者と関係を冷静に見られる気持ちになり、風化しないうちにまとめておこうと書かれたものです。第3章以降は、創業者が率いるワンマン経営を、多くの社員が参画して運営するシステム経営にシフトしようと試行錯誤した経営記録として書かれています。

本書を読んでいるにうちに、無性にカップ麺が食べたくなり、読み終わるまでの間に数食食べつつ読み進めました。

安藤百福氏のバイタリティあふれる経営スタイルにふれ、創業者には叶わないと言いつつも、アメリカに留学してマーケティングを学んだとはいえ、偉大な創業者の直系として、遺伝的にもつながる宏基氏の、手法こそ違えど、同じくバイタリティのある組織改革、新製品開発のエピソードの数々は、コンビニの棚に無表情に並べられているカップ麺に、豊かな個性を感じさせてくれます。

単なる二世経営者本として片付けられない面白さが詰まった本です。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 うーん、さすが!, 2010/2/9
レビュー対象商品: カップヌードルをぶっつぶせ! - 創業者を激怒させた二代目社長のマーケティング流儀 (単行本)
私の両親はカップ麺はカップヌードルしか食べない。そういう私も、Gootaや焼きそばUFOが大好きでしょっちゅう食べる。それらがすべて日清の製品であることに、本書を読んで気づいた。たくさん種類がある中で、なぜそれを選んで買って食べているのか、やはりちゃんと理由があったんだと思った。味、値段、手軽さ、デザイン、そして「ファースト・エントリー」のインパクト。そんな、分かりやすく的をついたマーケティングの話から、失敗談(億単位の)、父である安藤百福氏の逸話、氏との対立、そして経営者・2代目のあるべき姿などが、おもしろい文章で書かれてあって飽きさせない。日清は面白い会社なんだなあと思い、自分がいま就職活動中なら迷わず入社試験を受けるだろうと思った。たしかにチキンラーメンを発明した創業者・安藤百福氏は天才だっただろう、でもこちらの二代目氏も非凡。なかなかいませんよこんな経営者さんは。日清の社員さんがちょっとうらやましくなった。おまけDVDも面白いです。
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15 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 二代目が書いた経営書。創業経営者に読んで欲しい一冊。, 2009/11/11
レビュー対象商品: カップヌードルをぶっつぶせ! - 創業者を激怒させた二代目社長のマーケティング流儀 (単行本)
世の中には偉大なる創業者は星の数ほどいる。凡庸なる二代目、三代目もまた掃いて捨てるほどいる。どうしても二代目、三代目は内からも外からも偉大なる創業者と対比される分、損な役回りにある。著者の日清ホールディングス現CEOである安藤宏基氏は、創業者とはタイプが違うが、数少ないトップクラスの二代目と言っていい存在である。

本書は大きく二つのパートに分かれている。

第一章、第二章では自分の父であるカリスマ経営者、安藤百福とどう対峙したかが描かれている。第三章からはカリスマ経営者が一人で感性により引っ張ってきた会社を、社員一人一人が考え、行動する組織として組み替える方法論になる。その組織の仕組み作りを、ブランドの強化というひとつの柱を立てて行っている。

前半では創業者との確執について述べ、口論も多かったが、尊敬すべき点も随所に触れられている。そして最後に、創業者と付き合ってゆく方法を四つの教訓としてまとめている。

後半では、創業社の作り上げた会社をさらに発展させるための、さまざまな組織的手法について述べている。中でもコアとなる制度がブランドマネージャー制度である。この制度はいまだに同社の強さの最大の秘密である。常に社内競争を促進させる役割を果たしてきた。かつて、九〇年代にはしばしば注目を集めたこともあるので、昔から同社を見ている人は良く知っていることかもしれない。そしてこの制度を補完する仕組みとしてブランドファイトシステムやSBU(ストラテジック・ビジネス・ユニット)制度などにも言及している。

著者は第一章で「草創と成就はいずれが難きや」という言葉を引用して、二代目の成すべきことの大変さに触れている。どうしても目立って、世の中で高く評価されるのは創業者が行う「草創」であり、二代目が成す「成就」のほうはできて当たり前、できなければ無能とされやすい。しかし、実は「草創」の成功者は多いが、「成就」の成功者は少ないことを考えれば、もっと「成就」は評価されるべきであると思うという趣旨のことを述べているが、これには私も全く同感である。もっと、「成就」を成し遂げた二代目は評価されるべきであろう。

この本はすべての経営者に読んでもらいたい一冊である。特に、カリスマ創業者の弱い部分である組織として企業をどう構築して行くかについて述べられており、その意味では中でも創業経営者には目を通してもらいたい本である。創業経営者は本書を読んで、二代目の大変さを理解する必要があるのではなかろうか。

昨今も、ユニクロの柳井氏、京セラの稲盛氏などのカリスマ創業者の本が多く出版され、世の中に受け入れられている。世の中の経営者にとって、なるほどと思い、共鳴する話も多いことであろう。しかし、企業は作って大きくした次には、創業経営者の属人性から脱却させて、さらに企業体として成長できるようにすることが非常に大切な責務である。ところが、創業者は次世代に席を譲ったあとも、うまく行かないと自分が出てきてしまう。そういった意味では、この手の本はあまりないだけに、多くの創業経営者に読んでもらいたいと思うところである。

二代目の仕事には与えられた制約条件、つまり創業者が作り上げた事業というものがある。もちろん、創業者が作り上げた事業と全く違う業種に展開し成功した例はある。しかし、それは二代目としての仕事ではなく、やはり新たな創業者である。

特に日清食品の場合、2年間ほど、現CEOの兄が社長をしていた時期があり、多角化展開で百福氏と対立し、同社の歴史からほぼ抹殺されたという経緯がある。私の記憶違いでなければ、安藤百福氏の「魔法のラーメン発明物語―私の履歴書」では、息子は現CEOしかいないような書き方になっている。それほど苛烈な性格であったのであろう。そのような状況下において、日清食品を食品企業のエクセレントカンパニーにまで高めた現CEOの苦労がよくわかる一冊である。
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