面白い経営書でした。日清食品の二代目(自称)社長は、面白いことを面白がる性質があって、事業をゲームのように作っておられると思いました。そこにユニークな製品が生まれる素地ができてくるのじゃないでしょうか。著者は、創業者でチキンラーメン開発秘話でも有名な安東百福さんを天才と認めておられます。なかなか肉親を客観的に見るのは難しいことですが、この達観した見識に一種凄みのようなものまでも感じます。父親みたいな天才はこの世に何人も生まれてこない。普通の人間だけで事業を発展させる秘訣は何か。著者は、事業組織作りとマーケティングを徹底的に研究され、今日の日清食品グループに発展させました。しかしながら、ここに紹介されている日清食品の事業組織はユニークです。カップヌードルのような個性と遊び感覚も備えられているようです。恐らく、これも今の社長ならではの組織になってしまっているのではないでしょうか。次期後継者は、今度は今の社長を乗り越えてゆくことが課題になるでしょう。そのタイミングと人選が最も難しいものになるかもしれないですね。面白い会社ですね、日清食品というのは。