若い方は少しでも興味をもてば出かけていってあたりはずれを確かめればすみます。しかし、老人になるとアプローチに体力を要する所だと確かめ楽しむ以前に疲労困憊してしまうのが問題です。それで期待はずれだったりすると頓死しかねません。カッパドキアはわけのわからない飛行機にはできるだけ乗りたくなければアンカラからバス6時間の道のりになります。十分迷うところで、国内物件でまにあわないか本書で検討してみました。奇岩など景観◎VS阿波の土柱× 大陸のスケールには日本の地形はたちうちできません。ただ荒涼とした景色はあまりに厳しくて長くはたえられなさそうです。地下都市△VS東京の地下鉄、地下街○ 手掘りにはおどろきますが、今は人々が生活しているわけではなくただのほら穴同然で東京のほうがおもしろいでしょう。最後は洞窟修道院のフレスコVS江戸の幽霊画です。11世紀にこの地にキリスト教が残っていたことを示すもので歴史的価値はあります。しかし、美術的価値となるとどうでしょう。人間味が感じられないのは神、天使、聖人の類だからかまわないでしょう。かといって聖なるものを表現しえているかというと疑問です。大きく見開かれた目は死んでいて不気味です。一種のグロ味が好奇心をそそるが座辺に飾って眺めていたいものではありません。というわけで私的には行かない方に傾きましたが、皆様はいかがでしょうか、一般旅行ガイドを見て迷っている方は手にとってみられるのもよいかと思います。