1960年代の高度成長期を背景としたカッパのマンガ
いままでは、雑多なものが多く入り交じっていたという
感がありましたが、この巻はすっきりしてわかりやすいです。
まず、ヘラクレスこと雌の妊娠カッパ、チーちゃんが
親を捜しに北海道まで出かけたというのが11巻の最後でした。
そして、この巻では色々な変遷の後、北海道で父親カッパとの
切ない再会があります。切ない再会の後、再び東京に戻り、
立派な卵を産み、これまたヘラクレスの子どもらしい子ガッパが
登場します。
このヘラクレスに対する献身的な態度を見て、主人公(の飼い主?)
が自分自身のカッパに対する愛情を恥じ、メインのカッパである
カァたんと田舎に帰る話で構成されています。
北海道開拓団など少し時代がおかしいところもありますが、
おおむね高度成長付近で、改札に人がいる時代の話で
懐かしく思います。また今回、田舎に帰るのですが、この
田舎の母親がなかなか良い味を出しており、懐かしい中にも
茶目っ気を感じる良い作品になっています。
生まれたてのカッパ、そして年老いた田舎のカッパ、
人間に捨てられてもけなげに生きるカッパとバラエティに
富んだカッパの世界で、絵も可愛いのでお勧めだと思います。