時代は南北朝末期。主人公は九姓漁戸(きゅうせいぎょこ)の御曹司として育てられた、名も無き少年。世間知らずだった彼が、様々な修羅を潜るうち日本の悪党マエカワと出会う。マエカワから『カタリベ』と言う名をもらった少年は、殺された80人の同族を蘇生させるために、荒ぶる海へ身を投じる…。
『もやしもん』の作者が、平成10〜11年に描いた作品。単行本は、連載当時のカラーページもそのまま収録しているので、お得感が高い。作者の初期作品ということもあり、絵柄も構成も整理しきれず、読みづらい点も否めない。が、それを踏まえてでも、骨太な物語を十二分に堪能できる。
作者がHPで語っているが、もともとは全30話程度の構成で練られたものだったとか。が、やむない事情で13話で終了。村上水軍、肥前松浦党も登場し、「これから本番」と言うところで断ち切られたのは惜しい。万人には受けない題材かもしれないけど、私は連載再開を希望する。