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カタコトのうわごと
 
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カタコトのうわごと [単行本]

多和田 葉子
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

言葉は穴だらけだ。日本語でも他の言葉でも、外から眺めてみると欠けている単語がたくさんあって、どうしてこんな穴あきチーズを使ってものを書くことができるのだろうと不思議になる。越境者の言葉。

内容(「MARC」データベースより)

言葉は穴だらけだ。日本語でも他の言葉でも、外から眺めてみると、欠けている単語がたくさんあって、どうして、こんな穴あきチーズを使ってものを書くことができるのだろうと不思議になる。多和田葉子のエッセイ集。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 単行本: 230ページ
  • 出版社: 青土社; 新装版 (2007/04)
  • ISBN-10: 4791763300
  • ISBN-13: 978-4791763306
  • 発売日: 2007/04
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.2 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 山科のうし トップ1000レビュアー
形式:単行本
 多和田葉子がこんなものを出したと、その初めてのエッセー集を喜んで買ってきて喜んで読み出した。この作家の作品は、夢中になるというのではないが奇妙に惹かれるものがあって、もっと読みたいと思ってしまう。同じ興味が、小説ではなくエッセーだったらどうなるのだろう、という興味を呼んだ。そしてしばらくは、日々の読書の中心にこの本があって、喜んで読んでいた。小説よりもわかりやすい言葉で同じ感覚が得られる。 その感覚とは、思い切ってまとめれば、生き物としての言葉、ということになるだろうか。作家自身がこの本の中でそんなことを言っている。「ものを書いていると、言葉が、時には文字が、不思議な身体性を発散し始め、やがて、わたしは、その身体の形、動きだけを追いながら書いていきたいという思いに駆られることがある。」(182)

私に言わせれば「…ことがある」どころか、それがすべてであって、「生き物」というのも比喩を越えている。多和田の書くものとは、その生き物に振り回されたり、手なづけたり、遊んだり格闘したりの記録であるように見える。

 そこでは言葉というものがいかにも気まぐれで身勝手な動物のようだから、ときに駄洒落のようでもあり、どこまで作家は真面目なのだろう、という疑問も感じるのだが、こうしてエッセーを読む限りは本人は大真面目で、しかし書いているときにはおそらく真面目も不真面目も、そんな区別も範疇もないところで、したがって言葉が自分の権利と自由で生きているところで、それと触れあっているのだ。特有の奇妙なおかしさそんなところから来ているような気がする。これを作家固有の感受性と呼ぶのか個性と呼ぶべきか知らないが、変な味だがまた食べたくなる料理のような魅力で、読みたくなるのはほとんど生理的な現象かもしれない。

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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
多和田の第一エッセイ集。

彼女の創作の舞台裏とでも言うべき、ドイツのアカデミックな世界の情報や、日本では聞くことのない貴重なドイツの作家たちの生活について、

また、自身の指導教授であるジーグリッド・ヴァイゲルの本の紹介、ハイナー・ミュラーに関する修士論文の概要のほか、ドイツ語エッセイの日本語訳、笙野頼子や水村美苗の著作への書評などを含んでいる。
また、短編小説も何本か入っており、多和田の世界がいわば万華鏡のように垣間見える。

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By yukkiebeer #1殿堂 トップ50レビュアー
形式:単行本
 1999年刊行の著者の第一エッセイ集の新装版(2007年)。
 1982年以来ドイツに長年暮らして、日独両言語で文章を書いてきた著者ならではの独特の言語感覚が垣間見える一冊です。

 母語と遠く離れた言語世界で生きる人間が感じる、もどかしさや歯がゆさが日本語に落としこまれていて、外国暮らしの経験はないとはいえ旅に身を置くと同じような感覚を幾度も味わってきた私の心に、次の文章はとても添うところがありました。
 
 「外国語であるドイツ語は、ぴったりしなくて当然だろうが、母国語が離れていってしまうのは、なんだか霧の中で文字が見えなくなっていくようで恐ろしかった。わたしは、言葉無しで、ものを感じ、考え、決心するようになってきた。」(11頁)

 ただし、この本におさめられた随想の多くは私には少々小難しく感じました。
 ドイツの詩とその日本語訳に関する考察や、私が読んだことのない本に関する書評などは、私には歯が立たないという無念な思いが残り、私の好きな多和田葉子の文章であるにも関わらず、心の底から楽しめたとはいえませんでした。
 私には『エクソフォニー-母語の外へ出る旅-』のほうがずっと楽しく読めました。
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