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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
上下巻まとめての感想,
By nou@ (新潟県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: カシオペアの丘で 上 (講談社文庫) (文庫)
幼い頃に満点の星空のもとでボイジャーを探し、夢を語った幼馴染みの4人。そこから数十年が経ち、その中の一人、シュンが肺癌に侵されてしまう。 死を前にした彼は、数十年振りに故郷に帰り、過去の思い出と現在の暮らし、そして自らの生と死に向き合った。 そんな感じの、重松さんが非常に得意としそうなタイプの物語です。 あとがきを読む限り、重松さん自身も、かなりの手応えを感じた作品のようで、 実際、力作だと思うし、精緻な心理描写には思わずぐっときてしまうことも多々ありました。 だけど、とにかく長い。 冗長としていると言うべきか。 上下巻合わせて、800ページちょっと。ページ数だけ見ても短い物語だとは言えませんが、 ページ数以上に長く感じます。 感傷的で、読み手の心を揺さぶる表現も、連続して使えば「くどく」感じられてしまいます。 テーマも重く、勢いもほとんどないので、途中だらけてしまったのが正直なところです。 このような作品を真っ向から書けるのが、この作者の良いところではあると思いますが。 「疾走」もかなり長かったですが、あちらは圧倒的な勢いと筆力であっという間に読み終えたものです・・・ 疾走のような異色作はともかく、重松さんの十八番であるこのような種類の作品は 短くはなく、長すぎずもなく、といったボリュームに全力を注ぐのが良いのかなと。 もし500ページくらいにこの内容が収まっていたら、作者を代表する作品の一つになり得たと思います。
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
許し、成長そして浄化 澄んだ心を取り戻すために,
By
レビュー対象商品: カシオペアの丘で 上 (講談社文庫) (文庫)
真綿で包まれるよな、やさしい空気を持った文章で淡々と語られる。ある事件が元で故郷を離れてしまった男性。 東京で出会ってしまい、ともに人生の何分の1かを共有した女性 家族のすべてを失ってしまった男性。 自分の不注意で間接的に人の人生を奪ってしまった女性。 大きな十字架を背負ってしまった人々が丘に集まり、許しと癒し、再生と成熟の日々を共有する。 重松氏の作品を手に取るとき、私は無意識のうちに癒しを求めていると思う。 死を真正面から取り組み、人生の負の部分ともいえる背負ってしまった十字架を題材にした決して軽い作品ではないにもかかわらず、私は癒されている。 一人の男の死に向かう心の変化、死への準備ともいえる行動が登場人物の十字架を取り払ってゆき、癒しと成長を周りの人々にもたらす。 読む人がどの登場人物に感情移入するかによって、いろいろな感想が生まれると思う。 しかしながら、どんな人もなぜか読後は、なにかを背中からおろしたような開放感を感じると思う。 涙が心を浄化してくれる。そんな作品です
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
悪い話じゃなかったけど、かと言ってお勧めでも無い,
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レビュー対象商品: カシオペアの丘で 上 (講談社文庫) (文庫)
かつての同級生の一人が不治の病を発病したのを契機に小学校以来の再開を果たし、命の大切さを噛みしめながら 絆を深めあっていく・・・と言う、あらすじだけだと非の 打ちようのない作品、まさに重松清が得意とする世界。 ただ、テーマが良いからと言って感動する作品にはならない んだな、と言うのが正直な感想です。 まず、多くの方が語っていますが余りにも長い。正直この テーマを書くのにここまでの紙数が必要なのかと思うくらい。 筆者の思い入れが深いテーマ故かも知れませんが、忙しい身で この分量を読むのはかなりきつい。 それと、後半のシュンと祖父が許しあう場面などは、はっきり いってくどい。嫌な言い方かも知れませんが、感動の押し売りと 言う気がします。 少なくとも重松清の初心者にはお勧めしません。と言うか私も ファンではありますがこのテーマ関連は今度遠慮したいかも。
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