本第三巻で完結。
著者の女性的感性と、個性的な登場人物の、交錯する思い遣りが生きています。
また、作品全体が、手作りで仕上げられた感が伝わってきて、より、作品全体を、温かいものにしています。
各巻の巻頭部分のカラーページは、筆のタッチが味があり、一方、それぞれのページも、丁寧に描き込まれています。
主人公は、家事上手な中学生のみつですが、みつを溺愛するお母ちゃんが、まるで主人公であるかの如くです。
また、アパートの隣の部屋に住む、学校保険医の桂先生も、ひょうひょうとしていて、味があります。
第二巻では、雑貨店店員の実ちゃんが、みつ母子宅に、年末年始に押し寄せました。
今第三巻では、年末年始は、みつ母子が、実ちゃんのアパートを襲撃します。
実ちゃんのお部屋は「汚部屋」でしたが、うまく片付けましたね。
作品全体が、我々に身近です。
登場人物に贅沢な面は無く、皆、倹約しながら、賢く暮らしています。
それにしても、扇風機が故障すると、お母ちゃんが、扇風機の機嫌をとったりしますが、質的に、面白いギャグですね。
最終部分は、みつによる「みんなにありがとう」という、書き下ろしです。
みつが、登場人物全員に、ありがとうを言います。
こんな温かい締めくくりが、作品全体を象徴しています。