人口爆発、経済格差、民族紛争、地球温暖化......現代文明がこのまま進んでい
くなら、とんでもない危機が早晩やって来ることは誰もが薄々感じていることで
しょう。その危機を回避できるか否かの岐路(カオス・ポイント)は2012年、そ
して、現在は揺らぎに満ちた「決断期」なのだ、と著者は言います。
この「決断期」においては、小さな変動が大きな影響を及ぼすため、個人の小
さな選択が、世界を正しい方向(平和で持続可能な文明)に向かわせるか否かの
決定的な要因となります。今こそわたしたちは、意識的な選択をしなければなら
ないのです。
本書は、世界がカオス・ポイントを迎えるに至った経緯を解説するとともに、
正しい方向への転換を起こすには、わたしたちの意識の進化が不可欠だとし、そ
の具体的な方法を紹介しています。
人類が存続できるかどうかは、もはやSFのテーマではないのです。
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最も参考になったカスタマーレビュー
15 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
決断の時代に生きる我々は何を選択すべきか,
By nonsense (神奈川県川崎市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: カオス・ポイント―持続可能な世界のための選択 (単行本)
「地球規模の前進という選択肢がどのようなものなのか」を教えてくれる本です。地球規模の危機が迫っている、というより、その渦中にあって、 しかし、決断期の今にあっては、前進への道へ方向転換することも可能なのだ、 と、力強い言葉で勇気づけられます。 私たちの選択が、前進か崩壊かの責任を負っていることを知らされますと、 より高い水準の進化した意識を目指さねばならない気持ちにさせられますし、 決断期の今は、行動すべきときなのだ、ということを気付かせくれます。 未来のために、今に生きるすべての人が身につけねばならぬ意識を教えてくれる、 まさに「ラズロ博士からの魂のメッセージ」。 出版社を度外視して、読んでもらいたい本です。
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
転換期をのり越える思想としてのホーリズム,
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レビュー対象商品: カオス・ポイント―持続可能な世界のための選択 (単行本)
地球的な危機が進行する現在、「人類の叡智こそが最後の希望」とする本書のような啓蒙書は多い。しかしこれまで読んだ啓蒙書と根本的に違うのは、危機を乗り越える論理的科学的な裏づけととしてホーリズム(全一性理論)を前面に出していることである。ラズロは、最新の量子物理学の「非局在性」、生物学での「創発揮特性」やコヒーレンス(一貫性)に見る全一性、新しい心理学に見られるホーリズムから、物理学・生物学・心理学それぞれにおいて、それまでの細分的科学から全一的科学へのシフトが進行していると説く。 そして、現在のロゴス(論理性)文明から、来るべきホロス(全一性)文明への転換こそが、人類の最後の希望だと述べる。全体の論理展開と結論にはかなりの部分共感できる。しかし「あなた自身が全一性を達成し、あなたの意識を進化させよ」との最終的な提言で終わっているのは物足りない気がする。 また、ホロス文明の政治体制が「世界連邦政府」的な形に納まると述べているが、この実現も各個人の「意識進化」によって予定調和的に達成されると読める。また、現在の地球的危機の原因に、社会的・経済的・政治的なグローバリゼーションが関係していることを批判する思想かも多いが、ラズロはグローバリゼーションがホロス文明の前提であると述べているように読める。 以上のような疑問点は残るが、主体と客体に分け全ての要素を細分化して分析する、近代科学には限界に来ていることを率直に認め、新しい全一的な科学によって世界を再構築することは方法論として間違いではないだろう。 ただ、このようなホロス(全一性)文明への転換だけで、現在の地球的な危機は乗り越えられるのかどうか、もう一段別の視点の追加が必要ではないかという思いは依然として残る。
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