ネバーランドカンパニーSFC三部作サウンドトラック復刻シリーズの第2弾。同社の最高傑作とも名高い『カオスシード』の全楽曲を収録している。また歴代のアレンジすべてに加え新規に2曲収録しており、ファンは必携である。
全体的な曲調はゲームに合わせて中華を意識させるが、非常に独特な解釈でつくられており面白い。ゲームサウンドへの評価における最近の流行である「ゲームを離れて曲単体を聴くだけでもいい」タイプのものではさすがにないが、同様に中華を志向したよくあるゲームサウンドとは一線を画す趣があり、10年もの月日を経てなお新鮮さを保っている。
先行した同サントラシリーズの『エストポリス』は、どれも短い曲にも関わらず軒並み1ループしか収録していなかったり、いくつかはなぜか1ループ半という半端なところで曲が終わったり、ブックレットに誤字が散見したりと、長年待ち望んだファンにとってちょっとがっかりしてしまうような粗があった。それに比べると、今回の『カオスシード』は目立った汚点はなく、手堅いつくりといえるだろう。
ただ、曲数の関係上全曲1ループしか収録されていない。『エスト』に比べてやや長めの曲が多いとはいえ、欲を言えば、SFC版の音質を上げたバージョンであるSS版の曲だけでも2ループ収録されていたら、非の打ち所がなかったのだが……。