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カウントダウン・ヒロシマ
 
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カウントダウン・ヒロシマ [単行本]

スティーヴン・ウォーカー , 横山 啓明
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,890 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

1945年8月6日午前8時15分、B29爆撃機“エノラ・ゲイ”の爆撃手フィアビーは広島上空で原子爆弾“リトル・ボーイ”を投下。熱線と衝撃波によって町は焦土と化し、一瞬にして八万ともいわれる命が失われた。が、一方でこの地獄絵図を生き伸びた人々もいた。ある者は恋人の安否を尋ねて瓦礫の町をさまよい、ある者は医師としての使命に駆られ懸命の救助活動を続けていた…。ニューメキシコでの原爆実験から広島の原爆投下まで、刻一刻と近づく“運命のゼロ時間”。元BBCのドキュメンタリー監督が、爆撃機の搭乗員、ロスアラモスの科学者たち、広島の被爆者など日米双方の関係者へのインタビューと、膨大な資料をもとに、歴史を変えた決定的瞬間の裏側に隠された人間ドラマを迫真のディテールで再現するノンフィクションの力業。

内容(「MARC」データベースより)

ニューメキシコでの原爆実験から広島の原爆投下まで、刻一刻と近づく「運命のゼロ時間」。爆撃機の搭乗員、ロスアラモスの科学者たち、広島の被爆者など日米双方の関係者への徹底取材をもとに再現する迫真のドキュメンタリー。

出版社からのコメント

 ニューメキシコでの原爆実験から、1945年8月6日に広島へ実際に原爆が投下される“運命のゼロ時間”までを、広島の被爆者、ロスアラモス研究所の科学者、エノラ・ゲイの乗組員など、原爆に関わった人たちへのインタビューや膨大な文書をもとに再現する迫真のドキュメンタリー。
 これまで原爆に関する本は数え切れないほど出版されていますが、日米のどちらにも偏らず、市井の人々から政府高官にいたるまで、歴史を変えた決定的瞬間に秘められた人間ドラマを描ききったのは稀でしょう。
 終戦60年を迎える今夏、ぜひ本書を紐解いてください。ロマンティックなプロローグから、涙なしには読めません。

カバーの折り返し

1945年8月6日午前8時15分、B29爆撃機〈エノラ・ゲイ〉の爆撃手フィアビーは広島上空で原子爆弾“リトル・ボーイ”を投下。熱線と衝撃波によって町は焦土と化し、一瞬にして八万ともいわれる命が失われた。が、一方でこの地獄絵図を生き伸びた人々もいた。ある者は恋人の安否を尋ねて瓦礫の町をさまよい、ある者は医師としての使命に駆られ懸命の救助活動を続けていた……。
ニューメキシコでの原爆実験から広島の原爆投下まで、刻一刻と近づく“運命のゼロ時間”。元BBCのドキュメンタリー監督が、爆撃機の搭乗員、ロスアラモスの科学者たち、広島の被爆者など日米双方の関係者へのインタビューと、膨大な資料をもとに、歴史を変えた決定的瞬間の裏側に隠された人間ドラマを迫真のディテールで再現するノンフィクションの力業。

著者について

元BBCのドキュメンタリー監督。オックスフォード大学を卒業後、ハーヴァード大学で歴史学の修士号を取得。BBCで二十五本を越える番組、映画を監督するかたわら、《ガーディアン》などの一流紙に寄稿する論客としても知られる。2004年に撮った広島の原爆をテーマにしたドキュメンタリー“Hiroshima: A Day That Shook The World”がエミー賞を受賞し、これが本書執筆のきっかけとなった。著作にカンヌ映画祭に関するノンフィクションKing of Cannesなど。ロンドン在住。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

ウォーカー,スティーヴン
元BBCのドキュメンタリー監督。オックスフォード大学を卒業後、ハーヴァード大学で歴史学の修士号を取得。BBCで二十五本を越える番組、映画を監督するかたわら、「ガーディアン」などの一流紙に寄稿する論客としても知られる。2004年に撮った広島の原爆をテーマにしたドキュメンタリー“Days That Shook the Wrold:Hiroshima”がエミー賞を受賞し、これが『カウントダウン・ヒロシマ』執筆のきっかけとなった。ロンドン在住

横山 啓明
1956年生まれ、翻訳家。早稲田大学第一文学部演劇科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

抜粋

プロローグ

爆弾投下十二時間前 一九四五年八月五日 日曜日 広島 縮景園

 坪井直はあの夜の庭園の美しさを決してわすれない。木々や池、小さな太鼓橋、池を臨んで点在する枯淡な趣の茶室。松の香は清新で、岩の上では真っ白な鷺が眠っている。あたりは物音ひとつしない。庭園を囲む塀の向こうでは夜の町が眠りについていた。灯火管制下の暗闇にいると、ここが町中であるとはとても思えなかった。立ち並ぶ家も、軍隊や戦争もまるで別世界のできごとのようだ。星空を見上げながら横になっている直と玲子のふたりだけが、この世界で生きているような気がした。これが原爆投下前夜の直の思い出である。
 ふたりは夕闇せまる頃に庭園に入った。そのとき園内にいたのは彼らを含めて四人だけだったが、すぐにもう一組のカップルが出ていき、直と玲子だけが残された。ひっそりとした小道をそぞろ歩き、陰になった草地に腰をおろした。蝉の鳴き声に耳を傾け、ときおり亀が水の中に飛び込むのを眺めた。夏のこの時期、園内は花に満ち、馥郁とした香が漂っていた。アメリカとの戦争が始まってもうすぐ四年、多くの町が空襲で焼かれているにもかかわらず、この庭園が昔の姿のまま残っているのはほんとうに幸運だ。縮景園は十七世紀に茶人として知られた家老により築庭された。数多くの勝景を集めて縮小した庭園は、秩序立ち、穏やかで平和な理想郷を再現したものである。ここは完全に戦火を免れていた。

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