「逆張り」という言葉自体は、それほど目新しいものではない。著者らは、この古典的な投資スタンスに、多角的な視点から設定された売買ルールを組み合わせることにより、投資手法に規律を導入する。ただ、このルール自体も、いささか拍子ぬけするほど、一般的なものである。
買い付けの場合は、直近52週の高値から50%以上下落していること、できれば経営者(場合によっては外部の著名な投資家)などのインサイダーが当該株式の買い増しを行っていること、PER・フリーキャッシュフロー倍率、PBR、PSRといったファンダメンタル指標によるチェック、などである。また、一銘柄の投資金額は全体の5%以内、一業種でも20%以内などの細かい指南もある。
一方、売却の場合(こちらの方がずっと難しいという指摘には経験上、無条件で同意する)には、損切りのための逆指し値を使うのはもちろん、50%以上の利益または3年の保有を原則としている。「利益のほとんどはポジションを固守することから生まれるのであって、売買を繰り返すことからではない」というくだりは、ネットトレーダーと呼ばれる人には反対意見もあるかもしれない。(杉 良介)
「逆張り投資」とは、投資家の特定の心理状態を言う。逆張り投資家は、大衆の考えがひとつの極に近づきつつあるとき、その考えとは反対に投資する。
株式やマーケットについて悪いニュースが流れて特定の銘柄やマーケットが暴落すると、多くの投資家は持ち株を売却するか、完全に投資を手控えてしまう。しかし、そのときこそまさしく、逆張り投資家は潜在的な好機ではないかと注意を払い、関心を持つときなのである。
2人の著者は、ゴルフ場のラフの中にあるダイヤモンドをいかにして見つけだすかをこの本で示そうとしている。結果として、読者はリスクを減らそうとしているときでさえも、マーケットに向かってショットをし、マーケットの平均を上回る成績を収めることができる。本書は、徹底的な調査をもとに、分かりやすい用語で書かれ、長期にわたって有効性が証明されている「逆張り投資」の基本書ともいうべきものである。
同時に、本書は、少額の資金では実行しにくいとされていたグレアム、フィッシャー、バフェットのバリュー投資のための「個人投資家」用の完全実践マニュアルにもなっている!
『賢明なる投資家』(グレアム流バリュー投資の理論書)とグレアム流バリュー投資の実践編である本書を併読をお勧めします。
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最も参考になったカスタマーレビュー
21 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
戦術としての逆張り投資,
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レビュー対象商品: カウンターゲーム ウィザードブックシリーズ (単行本)
株式投資で利益を上げるためには、様々な方法があります。株が上がっている時に買っていくのが順張り投資、下がっている時に買うのが逆張り投資です。 どちらの投資法でも財産を築く事はできます。ただしバブルや、暴落などに 対処できるか、日々のトレードでも損失を抑制できるか、等の技術力が必要です。 逆張り投資で損失を被る時は、下げトレンドの初期段階で株を目一杯抱え込み、 追加資金を投入してナンピンしていくパターンが多いです。ITバブル暴落時の IT株でこれをやり、財産を失った人も多いと聞きます。 では逆張り投資で利益を上げていくにはどうすればよいのでしょうか? 著者は投資する銘柄とタイミングが非常に重要であると述べ、自らルールを 定義しています。 1:半値下げ買いルール;過去一年の高値から50%以上株価が下がっている。 2:過去半年以内にインサイダーや著名投資家が購入している 3:PER12倍以下、フリーキャッシュフロー10倍以下、PBR1倍以下、株価売上倍率(PCFR) 10倍以下、のうち2点が適合。(3点以上適合の場合は倒産の危険性あり) 4:25%下げで損切り、50%上昇か3年経過で手仕舞い。 具体的で簡単なルールですね。日本ではPER12倍以下の企業は限られてきたり、 半値以上下がらない株で投資するときは年間の安値を考える必要があるなど、 個人的な微調整は必要だと思いますが、かなり手堅い投資法です。 私はこれにアノマリーと分割買い下がりを加えて投資しています。
22 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
こいつは面白い!,
By カスタマー
レビュー対象商品: カウンターゲーム ウィザードブックシリーズ (単行本)
とても読みやすく、内容も複雑になりすぎていないので、良くある株式指南書よりも理解しやすいと思います。株式投資をしている人全員に読んでほしい本です。 よくよく考えてみたら、最も下落リスクが少なくて最高のリターンが得られる買いの時期は、調整や暴落直後の底値で放置されている時しかありません。 実際、大多数の人が逆の行動を取って市場から逃げてしまっているからです。 推薦です。
22 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 1.0
絶賛一辺倒に疑問符,
By
レビュー対象商品: カウンターゲーム ウィザードブックシリーズ (単行本)
逆張り投資法の実践解説書という位置づけの本書。しかし、前半の四章でオランダのチューリップバブルや1929年の大恐慌など、過去の狂乱の説明…というよりおさらいが為されます。 ・構成の大半が引用で賄われている。 ・数行ごとに出典が括弧書きで差し込まれている。 ・概してこの手の本を読むのは投資法の参考としたいからで、歴史の勉強をしたいのではない。 以上の理由から率直に言ってこの章丸々不必要。よほど上記の出来事の知識がない人でない限り読まなくて良いです。 但し、当時の株価の変遷などを知りたい方は読んでも良いかも知れません。 まぁ普通、それにはそれ専門の書籍があるのでそちらを読むのだろうと思いますけれど。 次に、とかく投資法の指南書にありがちな繰り返しがやはり本書にも多くみられ、大差ないケーススタディの羅列がされています。 また、具体的な手法の説明よりも概念の説明に頁が割かれています。クドイくらいです。 そしてこれが最大の悪評要因になりますが、助詞の抜け落ちを筆頭に脱字が非常に多いです。稚拙に過ぎます。 加えて、「表を参照のこと」などと謳っておきながら肝心の表がないという体たらくが1箇所。 以上は発行から3年後に刷られた二刷での症状です。はっきり言って不良本。買う価値なし。 長々と酷評しましたが、書かれている手法自体は使えないものではありません。 ですので、読もうと考えている人は大きな本屋に寄った際に立ち読みで済ませるのがベターかな。
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