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カウンセリングの実際問題
 
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カウンセリングの実際問題 [単行本]

河合 隼雄
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

カウンセラーとして著名な著者が、カウンセリングの実際場面を通して、そこに起るさまざまな問題点を摘出し解決してゆく。さらにカウンセリングの在り方についても詳述した出色の力作として、特に悩めるカウンセラー自身に多大の示唆を与える書である。

登録情報

  • 単行本: 277ページ
  • 出版社: 誠信書房 (1970/8/10)
  • ISBN-10: 4414401194
  • ISBN-13: 978-4414401196
  • 発売日: 1970/8/10
  • 商品の寸法: 21.5 x 16 x 2.5 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 106,736位 (本のベストセラーを見る)
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今は文化庁長官の河合先生ですが。この本を書かれた当時は、なんとか世間に自分の考えているカウンセリングを広めたいというひたむきなおもいで一杯だったころです。そういう「みずみずしさ」が伝わってくる本です。今はユング心理学の立場から日本の文化や社会問題を考えるという発言が多い河合先生ですが、この本ではロジャ―ズの3原則について丁重に説明したり、初心の者がいかにカウンセリングをクライアントに害を与えないで、やれるかということを、教える為には、何を教えたら良いのか、ということを突き詰めて考えて書かれた本だなと思います。「家出した登校拒否の中学生を自宅に泊めて、本当は、クライアントとはカウンセリングルームでしかあってはいけないとされているのだが、ぼくは一線を超えた、しかしぼくはこのことで新しい日本のカウンセリングを創造しているんだ」と書かれている所は、河合先生のような才能のある人でさえ、知識や技法以前にクライアントと空間や体験を共有することが第1歩なんだ、と知らされた思いで感動的です。
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28 人中、26人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
思春期以降、自分と世界との間に見えない溝や段差を意識し始めるようです。長くて険しい人生のスタートを切るわけですが、その溝や段差が拡がるほど、カウンセリングを試したくなります。私はそうでした。河合氏の語りはいつも初心者に向けられ、わかり易さがそのまま理解の深さへといざなって行き、気がつくと自身の心と対話・反省しているから不思議です。

精神薄弱の子を持つ母親との面接後、問題から逃げ出したくなるという質問に対して、氏はこう答えます。<私はなぜこんな因果な職業についたんだろう>と思って暮らすより、ほかの職業につく方がよほどすばらしいです。こう言い切ってしまうと、心の中に<いや、すばらしい仕事だからカウンセリングをやりたいんだ>という声が生じてくるでしょう。しかし、すぐ後で<私の能力でできるだろうか>という疑問も生じるでしょう。やりたい、やれるだろうか、すばらしい、いや因果な仕事だ。このようにカウンセラーの心を大きくゆさぶりつづけるでしょう。この心のゆれが、実はクライエントの心のゆれに共鳴していることに気づかれますか?精薄の子を持って辛い、いやこれだから親としての生きがいを知ったんだ。こんな子はいてくれない方がよい、いやこの子こそ全部の子供の中で一番かわいい・・・。このように無限に続く母親の心のゆれ、このゆれにカウンセラーの心が共鳴するとき、カウンセラーの悩みは、その存在を根底からゆさぶられるものとなります。この経験を共にしてゆくことこそがカウンセリングなのです、と。

もうひとつ、カウンセリングの実際には二律背反=矛盾が常につきまとうようです。「私は人間というものはこういうものだから致し方ないと思っています。積極的に言えば、人間というものは二律背反性のある故にこそ、面白いといってよいかもしれません。つまり、二律背反的なダイナミズムを通して、より高い次元のものを創り出すことができるのです」。私はこの書物からカウンセリングを受け続けています。
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By sytake
 カウンセリングとは何か?カウンセラーはクライエント(相談者)の心を受け止めるのが主たる姿勢で、クライエント自身の回復をじっと見守るべきである。人生相談や友人のアドバイスとは違い、決してカウンセラーの押し付けや思い込みは厳に慎まねばならない。しかし、実際のケースでは受容だけでは済まないし、もっと生々しく対応を迫られる真剣勝負となることがケースとしてでてくるところが面白い。カウンセラーも人間なのである。河合隼雄氏はこの分野の第一人者で、昭和44年に大阪で行われた入門講座の口演を元に加筆したものであるが、現在でも全く色あせることのない内容である。
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