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最も参考になったカスタマーレビュー
13 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
蚕の美しさ、不思議さを伝える見事な写真,
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レビュー対象商品: カイコ―まゆからまゆまで (科学のアルバム) (単行本)
立派な、モスラのような触覚、ふさふさと波打つシルクのような体毛。愛嬌のある顔の成蛾が糸が絡まる白い繭にしっかりつかまっている美しい写真が表紙を飾る。 昨年、蚕の繭からつくる花「花まゆ」を始めた頃、先生に「みれさん、お蚕飼ってみん?」と言われ、「それだけはご勘弁を」と逃げていた私がお蚕さんを飼ってみたいと思うようになったのは、この岸田功の写真との出会いからだった。 私が最初にこの写真を見たのは、英語の子供向けの本、Silkworms (A Lerner Natural Science Book)だった。この日本語版の写真が使われていたのだ。 蚕を紹介する本は、卵、幼虫と順を追って蚕の生涯をたどるものが多い。うまれたばかりの毛子(けご)は黒くてとげがある毛虫で、はっきり言ってグロテスクだ。桑の葉に群がる蚕の大群は悪夢に見そうな光景でさえある。初めて見る蚕の写真がこれでは、蚕嫌いを作りかねない。 この本は表紙の美しい成蛾の写真で、まず読者(小学生向け)を惹き付け、本編も「カイコガの誕生」から始まる。繭の中で羽化する姿、繭を溶かして出てくる様子、繭を溶かす液のしずくをつけて頭を出したところ、と丁寧に美しい写真で追っていく。糸を吐く仕組みや様子の紹介も詳しい。 子どもの小学校のバザーのときに、見本でこの本を置いておくと、蚕を見たこともない子どもたちが「可愛い」「気色悪い」とわいわい言いながら、熱心に見ている。 蚕の不思議な営みに目からウロコ、蚕に親しみを感じる一冊。文章も平易でわかりやすく、大人も楽しめる。 この本のご縁で、蚕を飼い、紆余曲折はあったものの数個の繭ができ、蛾が出てくるところまで見守ることができた。 あまりに本の写真が良すぎて、自分で育てた蚕が繭から出てきたときは「え、あんなにふさふさしてないじゃん」「真っ白じゃなくて黄色い」など、とちょっとがっかりしたけれど・・・。
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