本作は白戸家のお父さんが主演するミニドラマだが、製作サイドもよくこのレベルでOKを出したものだ。本名「カイくん」の由来が生まれ故郷・北海道の「海=カイ」ということは分かったが、あとは全編意味のないコントやドラマが続き、その中味も乏しすぎる。川野太郎ら俳優も絡んでいるのに、この内容では俳優たちも納得できなかったのではないか。カイくんさえ目立たせておけば、そこそこ枚数も売れるだろう、という思想が第一に来ているからこんなことになる。メイキングを観ると、撮影も都内&千葉でほんの数日間だけのようだし、テイクも重ねず、カイくんが動き回っているのを撮るだけ、という感じ。これは「作品」とは呼べないのではないか?唯一、サイレント映画風にしたパートがあって、このアイデア自体は面白かった。思えばチャップリンも早川雪洲も短編時代の撮影は1〜2日で1本を撮り上げていたが、本作から何も伝わってこないのは「情感」が感じられないからだろう。サイレント「風」にしたって、カイくんの表情に変化もないし「まあこんなもんで・・・」と言いながら撮影していた様子が手に取るようだ。作品は残念だったが、とりあえずカイくんは可愛い(笑)。白い尻尾を振りながら歩くのを観ていると、少なくとも癒される。いっそのこと45分間、ずっとBGM付きで散歩してる姿でも撮影しておけばよかったのに。星は2つです。