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「…ミステリー傑作選」での私のお気に入り「二十年後(After Twenty Years)」と「改心(A Retrieved Reformation)」は、本書にも載っている。私だけでなく、多くの人が認める名作なのだろう。もちろん、超有名な「賢者の贈り物(The Gift of the Magi)」と「最後の一葉(The Last Leaf)」も載っている。それ以外の話も、どれもおもしろかった。ひねりの利いたプロット、軽快な筋運び、ユーモアとアイロニー、そして人間と人生に対する何とも言えぬ暖かさがすばらしい。
オチは、内容的にはもちろん、書き方もすばらしい。話の始まりや途中はどうでもいい事をゴチャゴチャ書いている場合も多いが、オチはどれも簡潔で、ビシッと決まっている。最後のパラグラフ、いや最後の一文で決まる話も少なくない。たとえば「最後の一葉」は、その気になればどこまでも感傷的に書ける話だが、”最後の一葉”の正体を知らせるところで終わっている。「改心」も、主人公の決断とそれに対する刑事の対応がサラリと書かれていて、かえって深い印象を残す。
なお、今のところ私にとってのベストは、「二十年!後」と「改心」。これらを超えるものはなくとも、本書掲載作品と同等のものはまだまだあるだろう。ますますもっと読んでみたい。
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