舞台は「眠れる森の美女」の城のモデルにもなった仏・ロワール古城ユッセ、ほか修道院の森など16世紀の雰囲気+モダンな芸術性が漂う作品。パリ・オペラ座のエトワール・プルミエダンスールが出演・主演.ファンタジックかつリアリティのある心理描写は丁寧で引き込まれます。台詞も詩的。絵画のような美しい光景が多く愉しめます。
バレエシーンはアニエス・ジローとイリ・ブベニチェクの舞踏場面が圧巻でした。ニコラ・ルリッシュはバレエは勿論ですが演技が素晴らしかった。肖像画家という役柄にあった演技、台詞や表情がとても印象的。マルゴ・シャトルリエは弟ソラル(アントニー・ムノ)とのイノセントかつ孤独ゆえの愛情を垣間見るような繊細なシーンが印象的。イノセント/タブー、抑制されたエロティシズムと感情。王妃役キャロル・ブーケが世界を引き締める深い演技。
ただ、メラニー・ユレルやカデル・ベラルビ、ヤン・ブリダールらのオペラ座ダンサーの踊るシーンを期待していたので、バレエダンサーを起用した意味が薄れています。雲の上のバレエでは足もとがよく見えない、などの理由で☆は4つです。仏映画らしい暗喩と象徴性がお好きな方は楽しめると思います。アート全般が好きな方は楽しめるかと思います。メイキング映像付きです。