1975年に初来日したオーティス・ラッシュ。その時バックを務めたジミー・ドーキンスのバンドが駄目駄目で、期待に胸を膨らませていたブルース・ファンが少々がっかりしたというのは有名な話だ。このライヴ盤は翌76年に地元シカゴのワイズ・フールズ・パブで自身のレギュラー・バンドをバックに、地元ラジオ局の番組用に録音されたものだそうだ。だから録音状態も非常に良い。やっぱり地元で気心しれたメンバーとやるのが一番って事なのか。ディレクターの好みを押しつけられていた70年代の他のどのアルバムにも無い、「生のラッシュ」を感じるアルバムが遂に出たという感じがする。「コブラ時代が最高!」という古いファンもこれで70年代ラッシュへの認識が変わるかも。有名どころを集めた選曲なので初めてラッシュを聴く方にも絶対オススメ。ライヴ・ヴァージョンの「It Takes Time」が本作で初めて聴けるのも嬉しい。燃えどころ有り、泣きどころ有りの文句無しの出来だ。ちなみに、これは輸入盤「All Your Love I Miss Loving:Live At The Wise Fools」の国内盤。ボーナス・トラックこそ無いが、同じジャケ・デザイン、歌詞、オリジナル・ライナーノーツとその対訳、そして80年代のラッシュ来日時にバックを務めた近藤房之助氏のインタヴュー形式全曲解説+来日時のエピソードが収録された16Pブックレットが付いている。(房之助って本当にラッシュが好きなんだなぁ。彼らしいラッシュに対する愛情に満ちた内容です)お金が惜しい方は輸入盤、歌詞・解説が読みたい方はこの国内盤がオススメです。どっちにせよ内容は保証付き、100点満点で1万点の一枚です!早く元気になってくれよ、ラッシュ!!