ジュリー・ロンドンは容姿端麗で色っぽい、アンニュイなだけの
歌手ではありません。大人世代の男性に人気が高いのは事実ですが、
アーティストとしての完成度は実はとても高い歌手だと思います。
日本の女性ジャズシンガーの多くが、目標として彼女のような
少しささやくような、そして捨てた様な歌い方をマネしています
が、彼女は決して、色っぽくアンニュイに歌うことを目標とは
していないと思います。ご自分のセンスで一生懸命歌った結果が
そうなったまでのこと。これは大きな違いです。
雰囲気ばかりを出そうとするといい歌にならないことがほとんど
だけど、いい歌には雰囲気はセットでちゃんとついてくるんですね、
というようなことを私は彼女の歌を聴いていて、思います。
聞いてみて、そうとは思えないかもしれないけど、実はとても歌が
お上手で、ジャズフレーバーがたっぷりです。
ほんと、美人で特もしているでしょうが、そこばっかり取りざたされ
て、彼女の技術的なことはあまり話題にならないところは、可哀想
とも思います。
なんだか、全然レビューになってませんが、魅力的な歌手、魅力的
なアルバムですよ。声の低い色っぽい歌い方の好きなお父さんも
満足でき、あまり細かいテクニックをいっぱい使わないジャズが
聞きたいという方にも、お薦めですね。