本書はバラの図鑑ではありません。バラの系譜を辿る解説書です。しかし、難しい学術書ではなく、図鑑のようにバラの写真をながめていても結構楽しめます。
原種、オールドローズ、アーリーモダンローズ、そして現代バラという時代ごとのバラの変遷を、それぞれの代表的な品種を挙げてその「系図」を示しています。これまでのバラ図鑑が、原種、オールドローズ、ハイブリッドティ、フロリバンダ、シュラブ(ER)といった具合に分類・解説されているのとは全く視点が異なります。したがって、掲載されている品種の数は300種ほどと決して多くはありません。ただし、各々のバラの系図が可能な限り遡って、あるいはその子孫を紹介しながら記述されているのには、とても興味が湧きます。勿論、掲載されている写真も綺麗です。バラ好きの方であれば、是非手元に置いておきたい一冊です。