世界的にはジョルジュ・メリエスの「月世界旅行」(1902)が、国内では牧野省三の「本能寺合戦」(1908)が、本格的な映画の黎明を告げる。それから1世紀、星の数ほどの作品が世に送り出されては消えていった中、人々の心の中で何十年も燦然と生き続ける200作品―これは映画という文化の、100年間の「結果」の本だ。題名しか知らないものは、機会があれば是非観てみたい。現在、世界的にも国内でもクソ作品(失礼!)が横行している昨今、心揺さぶられる本当の「映画」に再会してみたいものだ。そんな気持ちに対する手引書でもある。
☆-1は、紙面に余白が目立つこと。折角の90周年、当時の評論(勿論キネマ旬報のもの)も掲載するなど、もっと盛り沢山な内容にして欲しかった。